シルクロード日記:キルギス
5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
       
Back
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
             
 天  候:晴れ(夕立ち)  最高高度:2396m
最高気温:26度 終点高度:968m
最低気温:--度 終点緯度:40.31.95
走行距離:71.1km 終点経度:72.47.42
走行時間:4時間43分 宿泊:Aガスチーニッツァ
    アライ
終着地 :オシュ 宿泊代 :125ks
Next
2004年8月1日(日)
こういう景色がずっと続く  馬も見飽きたなあ
こういう景色がずっと続く 馬も見飽きたなあ
夜はやはり寒かった。だから早起きしてしまった。サマルカンドでの補給に防寒具も加えることにした。今日は700m上って、あとは下りになるはずだ。あと600、あと500...と一生懸命上っていると前から遊牧民の子供3人組が話しかけてきた。自転車にペースを合わせて歩き離れようとしない。変だなと思った次の瞬間、リアバッグのポケットからペットボトルを抜き取って逃げていった。クソガキめ。こういうクソガキが大人になって新たなクソガキを育てる。負の連鎖だ。ペットボトルの中身は川の水だったがそれでも腹が立つ。怒りに任せてペダルを漕いでいると峠に着いた。何の店かよくわからない店がいっぱい並んでいる。ペットボトルにガソリンを詰めて売っているのはわかるが、その他の店はよくわからない。白くて丸い玉は食べ物みたいだが固くて汚くて食べる気がしない。店には寄らず悪路をひたすら下る。そのうち村が続くようになってきた。時々金髪のロシア系らしき子供も見かけた。そして今度はトマト売り地帯。キルギス族のおばさんが延々と道端に連なり、トマトをバケツに入れて売っている。ここでも寄り道せずナンとソーセージだけで走り続けて2時過ぎにはオシュ郊外に入った。

そのうちオシュ中心部らしきところまで来たが、例によって町のどこにいるのかわからない。近くで暇そうにしている中学生くらいの男の子に道を聞き、レーニン通りの位置を把握。路線バスも参考にして、どこにいるのかはだいたいわかった。レーニン通りへ向かって走っていると、さっきの男の子が追いかけてきてそっちじゃないという。私が口にしたホテルの名前を勘違いしたようだ。そして、走って追いかけてきたのだから金をくれという。やれやれ。腹が立ったが時間が惜しいので2元やった。万が一両替できたとしても30円弱の価値。

ホテルアライは看板が出ておらず見た目ではホテルと分からない。旅行人の記述と違いドル払い不可といわれ、自転車と荷物をホテルに置いてバザールへ行き両替してきた。レートは1ドル=42ソム。バザールの中には一杯1ソムの立ち飲みジュース屋がたくさんあった。これはいい。ためしに「コカコーラ」を頼んだがもちろん別のコーラだ。安いので文句はいえない。さて宿代は一泊127ソム、トイレ共同、シャワーなし、テレビなし。「シャワーなし」というのが際立っている。改装中だからかもしれない。昨日川でシャンプーしてくればよかった。
ホテルアライのまわりにはカフェ(レストラン)が固まっている。そのうちの1軒に入った。店員は親切で、何とかしてスープを注文。中にライスが入っていてうまい。これにナンとビールが加わって立派な夕飯だ。代金は50ソムくらい。けっこう安く済んだ。部屋に戻って携帯をチェックすると「KGZ BITEL」の表示。アンテナ5本も立ってバッチリ圏内だ。都市部では携帯が通じるということか。

夜は暑くて窓を開けて寝たら蚊に悩まされた。もう一つまいったのは自分が臭いこと。オシュでシャワーを浴びれないのは大誤算だった。今日で6日目。そろそろ浴びたいなあ。
CLOSE