シルクロード日記:ウズベキスタン
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天 候:晴れ
最高高度:395m
最高気温:40度
終点高度:246m
最低気温:--度
終点緯度:39.47.85
走行距離:134.7km
終点経度:64.25.01
走行時間:6時間33分
宿泊:A ペンション<アトー>
終着地 :ブハラ
宿泊代 :10$
2004年8月21日(土)
悪夢は忘れて気分を切り替えよう
笑顔のすてきなスイカ売りのおばさん
早朝にまた酔っ払い親父が来てびっくり。昨日のウォッカの瓶をまだ持っている。しかもまだ5分の1ほど残っている。一晩中一人で飲んでいたようだ。たくさん飲むとつぶれるから少しずつ飲み続けるという、連続飲酒のパターンだ。アルコール依存症が多いとは感じていたがここまで直接的に迷惑を受けたのは初めてだ。親父は素足で服が汚れていて部屋の前には割れた空き瓶の破片がちらばっている。少し離れたところに家があるらしくそこまで行くと言って裸足で走り去っていった。こんなアル中親父には付き合っていられない。まもなく家族がやってきたが親父の姿はない。みんな酔っ払い親父から避難していたが朝になって戻ってきたという雰囲気だった。朝食を勧められることもなかったので悪夢のカフェを出発。少し走るとカフェとホテルがあった。こちらに来ればよかったが事前に情報がないのだから仕方がない。このカフェで朝ご飯を食べて仕切りなおしだ。早く悪夢の夜を忘れてしまいたい。
きちんと眠れなかったので調子が上がらなかったが、それでも二人に引っ張られてぐんぐん進む。むしろ昨日より速いくらいのペースだ。途中でバイパスヘ入り地図とはコースがずれた。新しい道でこちらを通るとかなり近道になるようだ。しかしこのバイパス沿いはキヨスク(商店)、カフェが見当たらず、水が切れそうになってしまった。もう水がなくなる、という時になってようやくカフェを発見し駆け込んだ。そこで食事後しばらく休憩し、店の人と仲良くなりアイスをもらったりした。
その後も黙々と走り続けて本日の走行距離100kmを突破。ブハラまであと40kmあるがこれまでのペースなら日没の時間には充分間に合う。結局、今日のブハラ到着を目指すことにした。しかしさすがに脚がつらいので先頭を行かせてもらい、自分のペースで走ることにした。音楽を聴きながら30km近いスビードで思い切り飛ばす。10km走ったら休んで2人を待つ。あまり理にかなわないかもしれないが最後は瞬発系の走りをさせてもらった。余談だが音楽を聴きながら走ると調子がよいがツーリングというよりスポーツになってしまう気がする。何はともあれ、何とか140km走行してブハラのバスターミナルに着いた。2日で250km以上走ってしまった。フル装備でもこんなに走れるもんなんだ、というのが率直な感想。
バスターミナルから電話してペンションの人に迎えに来てもらった。迎えに来たおじさんはピカピカの白い新車に乗っていて、けっこうリッチな感じだった。この車に先導してもらい1kmくらいしか離れていないペンションへ行った。ここはすごくきれいで快適なところだった。サマルカンドのペンションの親戚らしい。1日早めに到着したにも関わらずきちんと夕飯を用意してくれて、手厚くもてなしてくれた。近所や親戚の英語ができる人を連れてきてくれて言葉の問題も解決。部屋に蚊が多い以外は何の問題もない夜だった。