シルクロード日記:ウズベキスタン
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 天  候:晴れ  最高高度:2200m
最高気温:33度 終点高度:1100m
最低気温:21度 終点緯度:41.03.76
走行距離:74.9km 終点経度:41.03.76
走行時間:6時間43分 宿  泊:D 草むら
終着地:アングレンの手前 宿泊代 :0
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2004年8月9日(月)
商店出発前に記念撮影。大迫力  ヨーロッパのサイクリストはカップルが多い
商店出発前に記念撮影。大迫力 ヨーロッパのサイクリストはカップルが多い
商店の朝は早い。商店といっても露店で、一晩中電気をつけていて、その脇で店主が寝ている。まさに24時間営業だ。確認するまでもなく年中無休だろう。ナンとチャイだけの朝ご飯を済ませ(ここの人は粗食!)記念撮影をして出発。店の目の前が検問なので朝のあいさつ。「ナカタヒデトシ」日本人だとわかるとサッカーの話になる。早く通してくれ。検問のあとは山に囲まれた谷道をずっと上っていく。軍の見張りが高台から双眼鏡を構えていたりするので不用意に写真は撮れない。今日は2200mの峠まで1400m以上標高を上げないといけないため、あんまりゆっくりしていられないのだが、ペースは上がらない。休み休みやっと進む。途中、ドライブインがあり、そこで昼食をとった。残りの距離を教えてもらい気合いが入る。しかしきついものはきつく、また休み休みやっと進む。標高1800mに小屋を発見してその前にマットをしき豪快に昼寝。疲れたらすぐ寝るという習性が体にしみついてしまった。起きてからも休み休みやっと進む。そしてやっと頂上ヘ。トンネルはたしかに標高2200mにあった。これができる前はここからさらに上っていて交通事故が絶えなかったそうだ。トンネルの両側に検問があり、またしてもサッカーの話。早く下らせてくれ。

アングレンまでいっきに下るかと思ったが甘くなかった。あっという間に1000m下ってしまった後は川沿いの道を時々上りながら進むことになった。しかも激しい向かい風。谷の風は逃げ場がないのでしんどい。しかしその中で幸運なことがあった。向かい側から2人組のサイクリストが走ってきたのだ。彼らはフィンランド人とスウェーデン人のカップルで、イスタンブールを出発してグルジア、アゼルバイジャン、トルクメニスタンと走行したとのこと。私とちょうど反対のルートなので色々と質問させてもらった。グルジアの治安が心配だったがそんなに問題はないようだ。ただ、テントに人が寄ってくるのが大変らしい。トルコの黒海沿岸は交通量が多いので一本内陸寄りの道路を走ると快適だったそう。私からは特に中国について話した。二人は北京を目指しているがその後で日本へ来るよう誘ったらけっこう乗り気だった。もしかしたら日本で一緒に走れるかもしれない。そういえばこの二人はサンダルで自転車を漕いでいた。女性はかかとにストラップのあるスポーツタイプだったが、男性はごく普通の安そうなサンダルだった。私も今度試してみようかな。

二人と別れてからも向かい風は続き、結局アングレンの手前でテントを張った。暗くなってから町に入るとホテル探しが大変だ。テントも張れないし。夜冷え込まないといいなあ。
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