シルクロード日記:トルクメニスタン
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 天  候:晴れ  最高高度:230m
最高気温:34度 終点高度:217m
最低気温:18度 終点緯度:37.26.21
走行距離:62km 終点経度:61.50.36
走行時間:2時間50分 宿泊:A ペンション
終着地 :Mary 宿泊代 :--
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2004年9月1日(水)
旅の相棒トヨタ・ハイエース  マルゥのバザール
旅の相棒トヨタ・ハイエース マルゥのバザール
今日はマルゥまで走る。GPSの直線距離表示からして60kmくらいだろう。昨日と同じく北(あるいは北東)からの追い風だが途中で進路が南西から西へ変わるので、横風が始まってしまう。セルゲイと息を合わせて走らねば。

チャイハナで見送られて出発。単調な景色が続く。途中でマルゥとバラマリィへの分岐があったが、バラマリィへ寄る必要はないのでまっすぐマルゥへ行く道を選んだ。ただしGPS上で走行ルートをみると別に近道をした感じでもなかった。バラマリィは主要道路沿いにあるようだ。トルクメ入国以来ずっと舗装路だが道が悪いところが多い。ひび割れていたり穴があいていたり。今日はとくに路面が悪くてケツ(失礼)と腕がめちゃくちゃきつかった。新品のレンズに傷が入ったらしゃれにならないのでフロントバッグも外して車に入れておいた。必要なときはいつでも車から取り出せる。予想通り60kmでマルゥ市内へ入り、立体交差や信号が始まったところで走行終了した。

車窓から市内を眺めているとバシュ(大統領)の肖像画が目につく。銀行の看板、商品の宣伝、大きな建物の入口、ありとあらゆるところにバシュの肖像画が使われている。「個人としての露出度は金正日に匹敵する」と本で読んだが、北朝鮮もこんななのだろうか。ちなみに、この国と同じく、高額のツアー代を払えば北朝鮮を自転車旅行することは可能だ。今日の宿は市の中心部から外れた住宅地の中にあり、これまたわかりにくかった。屋号は全くなく外見は普通の家だ。シャワー・トイレ・エアコン付きで部屋は清潔。部屋に荷物を置いてから昼食へ。カフェではセルゲイの友人がオランダ人観光客と一緒にいた。彼女はツアーガイドで、セルゲイとはちがって英語がとても上手だった。もっとも、私の場合は特殊な旅行だから、語学力よりも運転能力とか体力の方が大事だろう。だからセルゲイが選ばれたのだ。彼はタフでトルクメン人にも全くなめられず、色々と交渉してしてくれる。さて、我々のペンションはドアを開けると正面にバスルームがあり、左右にそれぞれドアがあってベッドルームがあるという、セパレート式になっている。規則でガイドとツアー客は一緒の部屋に泊まれないというので、オランダ人夫婦がホテルを出て私の隣の部屋ヘ移されることになったようだ。ご苦労さま。

食事を済ませたらスーパーマーケット(といっても小さい)で買いだし。タシケントにあったのと同じカップ麺があったので購入。チョコバーのスニッカーズは8000マナトだから日本の3分の1くらいの値段。まとめ買いして車内のクーラーボックスへ。他にもチーズ、洗剤、歯ブラシを買った。生活に必要な最低限のものはそろっている、という印象。外国製の歯ブラシが40000マナトもするのは驚いた。よい歯ブラシを製造するのは意外と難しいのだろうか。やっぱり日本はすごい。そのあとバザールにも行った。とても小さなバザールだったが生活用品は一応そろっていて、イヤホン(5000マナト)とヒゲそりを買った。敦煌でもらったソニー製のイヤホンは壊れてしまったのだ。ありがとうごさいました。ふと思ったが、物のない暮らしに慣れてしまいこのバザールで満足してしまう自分が恐い。日本に帰ったら適応できなかったりして。

ところで今日は闇両替もやった。路上に札束を持ってうろうろしている人がいるので、車を寄せて窓越しに交渉した。セルゲイにやってもらったらレートは1ドル=24800トルクメンマナトだった。

買いだしも両替も済んでひと安心。明日はメルヴ観光だ。
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