シルクロード日記:トルクメニスタン
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天 候:晴れ
最高高度:210m
最高気温:35度
終点高度:219m
最低気温:23度
終点緯度:37.44.72
走行距離:120.6km
終点経度:62.28.95
走行時間:5時間9分
宿泊:D 川原で車中泊
終着地 :Zahmet郊外
宿泊代 :--
2004年8月31日(火)
荒涼とした景色が続く
カフェで注文をするセルゲイ
朝はすれ違いでスタートしてしまった。私はセルゲイを待って部屋で休んでいたのだが、彼はすでに荷物を持って下に降りていたのだ。車の調子が悪いようだ。このホテル(?)にレストランはないので車移動でカフェを見つけ、そこからスタートすることにした。しかし8時前だと閉まっている店が多い。トルクメン人は朝寝坊だ。ずるずると郊外へ走っていき5kmくらい(車のメーターが壊れているので正確には不明)車移動してしまった。やっとみつけたカフェではあと10分で始めると言われたが、人は集まれど始まる気配がない。30分以上待たされてしびれを切らし、自前の給湯器とミネラルウォーターでお湯を沸かし、カップ麺を食べた。タシケントでたくさん買ったのが余っていたのだ。
やっとスタート。120km先のウジャジを目指す。今日も強い北風で追い風だ。じっとしていると寒くて上着がほしいほど。もう秋が近づいている。カフェを出てしばらくするともう何もなくなり、乾燥地帯の中をひたすら道が続く。ウジャジまでの間、集落はほとんどなかった。カフェを2軒見かけたが1軒は廃業している様子で、単独で走るとしたら水の確保が大変そうだ。ウジャジ近くは路面が荒れていてサスペンションのない自転車にはつらかった。町がどこにあるかセルゲイもよくわからないらしく、予定の120kmを終えたところで自転車を車に収容した。幹線道路から何kmも横に入ったところに町がある可能性も充分ある。さいわい、数km先に集落はあった。とても小さな集落でかなりさびれていて、汚いカフェが1軒あったが、セルゲイがそのカフェを嫌がり、50km先のザフメトまで移動することになってしまった。私としてはそんなに車移動したくないが、きっと非常に衛生状態が悪いんだろうと思い素直に従うことにした。何といったって穴虫タンデム隊&宇都宮さんはこの国で食中毒で入院したのだ。
ザフメトにカフェはたしかにあったがそこはセルゲイいわく「クローズド」だった。しかたなくザフメト郊外へ移動し、小さなカフェを見つけて入った。だだっ広い店内にはテーブルもイスも何もなく、奥に土間があるという衝撃的なつくり。ここで食事したあと今日どこで寝るか相談した。私の手元にある予定表ではテント泊となっている。私がテントで、セルゲイが車内で寝るということで話が成立した。ここで主導権を握っておかないとあとが大変だ。カフェから少し移動して川原へ行くとそこにもカフェがあった。いや、こちらはチャイハナと呼んだ方が適当か。掘ったて小屋の隣に大きなテーブル兼ベッドが1つあるだけで、こちらも雰囲気抜群だった。ここはトルクメン人父子二人でやっているようで17歳の少年がロシア語でセルゲイとずっとしゃべっていた。何もかも目新しくて仕方ないようだった。私は車中で文章書きをしていたが日も暮れてお茶に呼ばれてチャイを飲んだ。チャイハナの父子はとても親切だが変な図々しさはなく、とても好感がもてた。ただ、ここは橋の近くなので街灯がついていて星があまり見えないのが残念だった。撮影は次の機会に。