シルクロード日記:中国
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 天候:晴れ時々曇り、
    にわか雨
 最高高度:2975m
最高気温:29度 終点高度:2496m
最低気温:18度 終点緯度:39.49.09
走行距離:93.5km 終点経度:74.20.22
走行時間:7時間31分 宿  泊:B商店の住宿
終着地 :烏魯克恰提 宿泊代 :10
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2004年7月28日(水)
エメラルドグリーンの水がきれい  天候が荒れてきた、つらい!
エメラルドグリーンの水がきれい 天候が荒れてきた、つらい!
ホテルの時計は北京時間だったが、みんなウイグル時間で動いているような感じで朝寝坊だ。ドアを開けっぱなしで爆睡している服務員を起こしてチェックアウトした。走りだしてみると早起きの人たちはけっこういて、それぞれがいろいろな体操をやっている。こういう中国らしい朝を見ることはもう当分の間ないだろう。
烏恰から20km少し行ったところにある康蘇鎮は旅社など一通りそろっていて、通りには歩行者がいっぱいいた。ここの食堂ではかなり歓迎されて、親切にしてもらった。外国人に食べてもらうのがうれしいようだった。実際、かなりおいしかった。炒菜(肉も入っている)、マントウ、ポロ持ちかえり、全てで8.5元。国境に近づくにつれて物価がさらに安くなってきた。きっとこれが南疆本来の物価で、国道沿いのドライブインは特に高かったのだろう。砂漠地帯は店が少なくて選択肢が少ないから。

康蘇鎮を出ると乾いた岩山が続き、両側を山に囲まれてまさに谷を進んだ。日本で生活していると谷といってもあまりイメージが沸かなかったが、おもいきり体感できた。人の生活している気配は全くなく、時々車が通るだけ。路線バスはないが地元の人がワゴンタクシーに相乗りして移動している。途中で川が氾濫している箇所があり靴の中までびしょぬれになってしまった。道はアップダウンが多くてどこが峠だか分からない。一つ越えてもまた現れる。峠をあらわす「大坂」という表示は一回あったが日本とはかなりイメージが違う。今日はせっかく3000mまで行ったのに下ってしまった。2回も雷雨にあって避難したし、けっこうしんどいな。
そしてやっとたどりついた烏魯克恰提は不思議な村だった。ソフトボールを何とかやれそうなくらいの小さな広場が中心にあり、そこでみんながひたすら立ち話をしている。こんなへんぴな所で暮らしていてよく話題があるなあ。背の高い帽子が目につき、顔立ちはモンゴロイド系の人が多い。キルギス人のようだ。ウイグル人もいるがここでは少数派だ。広場に面した商店が一部屋を住宿に使っていて、そこに泊めてもらった。何度も人が部屋に来てお茶に誘われたが、疲れているので断った。キルギス人は人が良いとよく言われるが、おせっかいなのだろうか。

すでにキルギス人が多くなってきたが、明日はいよいよ国境を越えてキルギスに入国する。中国を離れるのはやはりさみしいなあ。
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