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2004年7月20日(火) |
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気持ち良く寝入ったが、深夜に寒くて目が醒めた。普段より冷え込みが厳しい気がする。服を全て着こんで寝袋を取りだして寝た。結局こうなるのか・・・。
朝はスッキりと起きられず。まだ体が重たいが外はすでに明るいので出発。おととい、昨日と二日続けて120km以上走ったせいで疲れがたまっている。一日150km走るサイクリストの話を三橋くんから聞いたが、私はまだまだのようだ。砂嵐がないのはよいが晴天で暑い。そしてお決まりの北西の向かい風。全然ペダルガまわらない。昨日追い風のときに20kmかせいでおいて助かった。
途中で道班(道路工事の人)のお兄ちゃんが道路脇を見て呆然としているので見てみると、大きなヘビが動きまわっていた。爬虫類は苦手なので写真も撮らずに退散。今夜テントを張る気がなくなった。サソりはゴムの匂いが嫌いだとOD BOX上野店のTさんに教わったのでテントの入り口にはいつもスペアタイヤを置いているが、ヘビはどうなんだろう。ああ恐ろしい。
漕げないので必然的に昼寝が多くなる。しかし今日は70kmずっと補給が見こめないので、先を急ぎたい気持ちも強い。50km進んだところで瓜を売っている小屋があったが、ジュース等の販売はなし。とりあえず瓜を1つ買って食い満腹になった。そのあとしばらく行くと工事中の道があり、標識に従って「便道」へ行くと地面がボコボコでかなりきつい。これまでの教訓を思い出して工事中の方へ行くと、きれいな舗装路で別に工事もしていない。こちらを快調にとばす。一区間だけ実際に工事していたが、そこだけ下りて便道を走れば問題ない。地元のバイクもそうして走っていた。便道の路面は最悪だから。
さて、そんなこんなでやっと西克尓庫勒鎮に到着。名前は仰々しいが小さな町で、静かでなかなかよい印象。疲れているのでもう走行をやめて宿に泊まることにする。この宿はよかった。いわゆる飯店なのだが、食堂とは離れた、ずいぶん奥まったところに部屋がありプライバシーが保てる(呼んでいない人が勝手に入ってこない)。電気が通っており各機器の充電が可能。網戸は壊れているし、小さな窓一つで風通しが悪く、TVもない汚い部屋だが、プライバシーと電気の問題をクリアできていればOK。要求水準がずいぶん下がったなあ。強いて言えば隣が派出所なのは難点か。まあ、出ていくよう言われたら仕方あるまい。
商店を片っ端からまわってみたが品ぞろえが乏しい。ソーセージが手に入らないのは中国に来て初めてだ。食堂はわりと充実しているのに。商店のおじさんに連れられて隣の食堂へ行き、ナンを2枚購入。ナンは1枚1元、冷えたジュースは3元、冷えていないジュースは売らない。やはり飲み物の値段は高い気がする。
ところで宿の部屋にメトロニダゾール(甲状腺関係の薬)の21錠のシートが落ちていた。もしかして中国では薬局で買えるのか?抗生物質は薬局で自由に買えるため問題化しているようだが。
今日は邪魔が入らず熟睡できるように祈って入床。さてどうなるか。・・・深夜に部屋の前で話し声がして起きた。入り口のドアを開けて、壊れた網戸を立てかけてあるのでよく聞こえる。「・・・日本人。住不住?」というのは聞き取れた。つまり、この部屋のもう一つのベッドに誰か泊めようというのだ。しかし結局は泊まらず。部屋の前でやりとりしないでほしかったな。 |
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