シルクロード日記:中国
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 天  候:--  最高高度:--m
最高気温:--度 終点高度:--m
最低気温:--度 終点緯度:--.--.--
走行距離:--km 終点経度:--.--.--
走行時間:--時間--分 宿泊:A其尼瓦克賓館
終着地 :喀什 宿泊代 :80
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2004年7月26日(月)
チーニーワーク賓館の中庭  いらっしやいませ(レストラン)
チーニーワーク賓館の中庭 いらっしやいませ(レストラン)
明日カシュガルを発つ。中国の大きな街に滞在するのは今日で最後だ。この先、国境までは物資が乏しそうなので、ソーセージとナンを多めに買っておく。国境の向こうが豊かな国なら内地より国境周辺の方が物が豊富ということになるだろうが、キルギスではそれも期待できない。これから先、中央アジアは厳しい旅になるのかなあ。
人民元の残りが少ないため両替が必要。さてどこでやるか。ホテルのフロントで聞いたらレートは1$=8.2元。ホテルの前にたむろしている闇両替のおじさんもレートは同じ。フロントが言うには銀行のレートに合わせているという。闇両替はニセ札が心配なのでホテルで50$両替した。これから先はドルの現金が物を言う世界だ。現地通貨なんて補助通貨みたいなものだろう。

これで用事は済んだ。あとは部屋に戻ってひたすらゴロゴロする。そしていろいろと考える...。ウイグル人はやはり漢族が嫌いだなあと思った根拠の一つに物の売り値がある。天山南路の国道沿いの食堂は客によって値段が違うことがよくあった。ウイグル人は6元、日本人は8元、漢族は10元といった感じだ。しかし値段について言えばサイクリストは別格。バックパッカーしていた頃は「いくらで買うか(ボラれていないか)」が問題だったが、中国をサイクリングしている間は「金を払うかどうか」という次元だった。また、日本人である私はウイグル人、漢族どちらの食堂にも気軽に入れるのでその点は便利だ。その時の気分で食べたい方へ入れる。欧米人旅行者を中華系の食堂で見かけることはほとんどない。漢族みたいにボラれることもなく、欧米人と違って漢族と筆談もできるし、メニューが読めて中華料理をおいしく食べられる、中国は日本人サイクリストが強みを発揮する場所だと思う。

あと話は飛ぶが、中国では道にいろいろな物が落ちているのが面白かった。トラックから落ちたと思われる大きなボルト(危ない!)、大きなスパナ、大きなタイヤ、荷台からは瓜.ダンボール、そしてジャケット、ズボン、靴、水筒、置き時計、歴史の問題集(トイレットペーパーにした)に至るまで、博物館みたいだった。ただ、砂漠地帯で道路脇に牛などの動物が死んで白骨化している途中なのは気持ち悪かった。気持ち悪かったがけっこう頻繁に見かけた。あとトラックのドライバーが飲酒運転したビールの空き瓶を窓から捨てるのは参った。これらは見つけても楽しくない落とし物だ。

さて、今日は大林さん.横井さんと最後の晩餐。私のリクエストで中華料理にしてもらった。これでしっかり栄養をつけて明日はいよいよカシュガルを出発だ。丸4日走らなかったので脚の方は期待できそう。天気も曇りぎみだし、よいサイクリングができると思う。ウズベキスタンのリシュタンにあるNORIKO学級にも寺尾さん経由で連絡を済ませて、いよいよ中央アジアが現実味を帯びてきた。
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