シルクロード日記:中国
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 天候:曇りのち晴れのち曇り  最高高度:1045m
最高気温:42度 終点高度:1018m
最低気温:24度 終点緯度:41.23.91
走行距離:130.4km 終点経度:81.25.57
走行時間:6時間52分 宿  泊:C道路脇
終着地 :央塔克庫都克より
       9kmの地点
宿泊代 :0元
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2004年7月14日(水)
果物をくれたおじさん。走りながら撮るのが面白い  親切にしてくれたがしっかり飯代徴収。ハンサム
果物をくれたおじさん。走りながら撮るのが面白い 親切にしてくれたがしっかり飯代徴収。ハンサム
今日はしっかり起きるぞ、と思ったが結局7時出発。まあまあか。最近日の出が遅く、朝6時だとまだ暗い。ちなみに冬は朝10時まで暗いそうだ。これは北京時間での話だから、ウイグル時間だとあと2時間遅れる(朝10時→8時)。やはり北京からこれだけ離れているのに同じ時間を採用することに無理があるのかもしれない。
さて、昨日あれだけ迷ったルート選択だが、情けないことにオアシスづたいの省道への分岐点を見落としてしまい、砂漠を突っ走ることになった。標識があったのだが違う地名が書いてあるし、あれではわかりませんてば。GPSのマップと照らし合わせればよかったのだが、GPSのマップを信用しない癖が付いてしまっていた。というわけで今日も国道314号線を行く。

140kmの無人地帯の手前までは緑地(オアシス)で、新和鎮という大きな町もある。嵐の前の静けさというか、恐いくらい快調に進む。あっという間に新和鎮へ。ここで2回目の朝食にありつく。ウイグル人の食堂だが、小さな湯麺と肉まんという中華的な内容。南疆(新疆南部)に来て、ウイグル色が濃くなると同時に、ウイグルに取り入れられた中華文化も感じる。そもそもウイグル人はラグメンを箸を使って食べているし。食堂で大歓迎され、ペットボトルはお茶で満杯。ナンと肉まんを買いこんで出発。そのあと前を走っているおじさんが果物をくれたりして、朝から気分がよい。

しばらく小さな村が続いたが、予想していた通りに砂漠地帯が始まった。時々工場やガソリンスタンドがあり完全な無人ではなかったが、そのうちにそれもなくなった。飲料はしっかり用意したが一度は補給が必要だ。道班かどこかで分けてもらえるだろう。気温40度に達し昼寝をしながら少しずつ進んでいると商店を発見。工場の人たち相手のようだ。ここでみんなと筆談などしながら休憩。ご飯を食べたが別れ際にウイグル人の兄ちゃんにしっかり6元請求された。隣の漢人はただにしてやれよと言ってくれたが...。
充電は完了したがやはり暑いので橋の下で昼寝を多くして、涼しくなってからに賭ける。曇って涼しくなったなと思ったら夕立ちが始まった。砂漠の雨なんてすぐやむと思って橋の下へ避難して待っていたが、ますます雨は強くなる。そのうちに強風が吹き荒れて、今度は砂嵐が橋の下へ拭きこんできた。サングラスは全く眼を守れず、ゴーグルがついに役に立った。

天気が落ち着いたので再び走ったが北風が強くかなりつらい。せっかく涼しくなったのにもったいないが、強風でもテントを張れるような場所を探すのが先決。すると目の前に廃墟が。ドアはないが壁と天井は残っている。工場の宿舎だったようだ。ここにテントを張れば強風でも大丈夫。でも不気味だな。何だか恐くなり、風が弱まったところで再出発。もう夜の9時半だ。日没(11時前)まで走って距離を稼ごう。廃墟から少し走ると何と村があり宿もあったが、砂漠にテントを張った方が快適だ。日没ぎりぎりまで走って本日の走行距離を140km以上として砂漠でテント泊。廃墟より断然落ち着く。
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