シルクロード日記:中国
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 天  候:晴れのち雨  最高高度:2360m
最高気温:24度 終点高度:2360m
最低気温:18度 終点緯度:43.08.70
走行距離:50.0km 終点経度:87.05.84
走行時間:4時間42分 宿  泊:D工事宿舎
終着地:后峡より
      17km地点
宿泊代 :0元
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2004年7月3日(土)
パオを眺めながら走る  雷が鳴り恐かった
パオを眺めながら走る 雷が鳴り恐かった
近所の人たちが動き出す前に出発しようと思ったが、やはり農村の朝は早い。遊牧は朝一番にはしないようだ。昨日、日没まで羊飼いの声が聞こえていたもんなあ。
とりあえず后峡という町が第一目標。ここから30kmしかないので宿泊はもっと先になるだろう。ウルムチで詳しい地図を買っておいて本当によかった。高度を上げるにつれ景色はさらに素晴らしくなっていく。切り立った崖の下をウルムチ川の緑色の水が勢いよく流れている。時おり崖が途絶えて鮮やかな草原が姿を見せ、馬が草を食べている様子がみられる。白いパオが所々にある。もっとも、断崖絶壁のせいでGPSが頻繁に位置を見失うのにはまいった。道は時々荒れるがほとんど舗装路だった。落石が多くヘルメットをつけて走った。
后峡は田舎町だが必要なものはそろっており、ここで食事&昼寝という同じみのパターン。食堂のおじさんがソファを使わせてくれた。ありがとう。そして后峡を出た。おそらく、もう頂上まで補給はできない。

勾配も次第にきつくなり少しずつ少しずつ上っていると、山の向こうから雷鳴が。何たる不運。雨なんかに降られたら凍えてしまう。しかし、拾う神あり。工事の事務所がちょうど目の前にあり、そこの人に頼んでお世話になった。バックパッカーしていた頃に比べれば本当に度胸がついたと思う。その建物の入り口には水利庁の観測施設と書いてあったが、とくに観察している様子はなく、まさに工事現場で働く人の宿舎といった風情だった。漢族2人とウイグル族1人の共同生活をしており、3人とも親切に迎えてくれた。夕食は斑麺だった。漢族のおじさんが料理担当のようで、自分のつくった料理をあれこれすすめてきたが、どれもおいしかった。それにしてもウイグル人は麺を食べるのがはやい。夜は食堂の空きベッドに寝させてもらった。
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