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2004年7月22日(木) |
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工事中の道はこんな感じ |
カシュガルに着いた記念に撮影 |
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明け方かなり早くに外が騒がしいので目が醒めた。外は嵐だった。雨が降り風が吹き荒れてすさまじい。テントではなく宿に泊まっていて本当によかった。テントだったら吹き飛ばされていたかもしれない。その後また寝たが今度は大音量の歌で目が醒めた。朝の体操の音楽のようだ。嵐は終わっていた。
嵐が過ぎたばかりなので今日は天気が落ち着いているだろうと楽観して出発。町を出てすぐに工事中の道が始まったが、地元のバイクの真似をしてそのまま新しい道へ。まだ開通していないこの道路沿いには村がいくつもあり、村人の姿がちらほら見られる。今日は40kmの行程だが何だか名残惜しい。カシュガルからオシュまでバスを使うことになれば中国を走るのはこれで終わりになる。何とかキルギスまで自走したいものだ。
道はずっと上りが続き、やっと標高1500mまで上り終えたところでトラブル発生。セメント流したての所に入りかけてしまい、前方から小柄な親父がすごい勢いで走ってきた。自転車をつかみ離そうとしない。鬼のような形相で中国語で怒鳴ってくるが、もちろんわからない。自転車を乱暴に扱われたのでこっちも腹が立ち、日本語で怒鳴り返す。お互い相手の言葉がわからないのでますますヒートアップして混乱状態に。結局まわりの人が間に入ってくれて何とかその場は収まり、脇の道から通してもらった。
狂犬のように凶暴な親父のせいでアドレナリンが出て、ペースアップしてカシュガルを目指す。途中から新しい道を降りて自動車と同じ道へ。道幅が狭い上に交通量が多いためにかなり走りにくい。路面もボコボコだ。しかし下りなので助かった。そのうちカシュガル郊外へ入り道もよくなった。中国最後の大きな都市だ。
ここまで4000km近く走りついにやってきた。西安を出発してから2ヶ月あまりの間に色々なことがあった。最近は慣れてきたが最初の頃は物価がわからない、下痢が続く、体力も不充分・・・。今よりずっときつかった。でもきつい分、よい思い出になっている。以前にバックバッカーとして中国に来た時とは比べ物にならないほどこの国が好きになった。やはり観光地や大都市だけ見ても何も分からないと感じた。
さて、カシュガルでは其尼瓦克(チーニーワーク)賓館にチェックイン。明日はここで平政の横井さんたちと合流し、補給を受ける予定。シルクロードの旅第一部は今日で終わり。静養して第二部に備えよう。 |
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