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2004年7月21日(水) |
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8時起き。最近朝起きるのが遅い。ウイグル人のペースに合ってきているので時計もウイグル時間の方がよかったりして。準備をさっさと済ませて出発。宿のおじさんに朝食はないのか?と聞いたところ食堂に通されて、お粥と饅頭(マントウ)、ザーサイ、トマトのスライスを出してもらった。満腹、大満足。はじめ愛想の悪い女性店員に4元と言われたが、別の人が出てきてタダに。一度払った金が戻ってきた。気持ちとしては払ってもよかったのだが、タダと言われたので金は返してもらった。
この食堂のお茶はバタ臭いというか、変な味がする。昨日の瓜売りからもらったお茶もそうだ。しかし飲んでも別に異変はない。むしろアクスを出てから次第に腹の調子がよくなっている。アクスの水より村々の水が体に合っていたりして。中国に来たばかりの頃は下痢ばかりだったが、ウルムチ以降はとても調子がよい。体が順応してきたか?下痢だと体調のみならず精神的にも辛いのでこれは助かる。
さて、今日も晴天。昨日と同じような天気で嵐は来そうにない。暑いので風向きを見て適当に休憩をとりながら進む。すぐ近くを車が行きかう中、橋の下で、地べたにマットをしいて快眠。自分でも度胸がついたなと思う。工事中の道が多く、状況をみながら未開通の道と便道(迂回路)を選んで進む。便道は本当にデコボコしていて走りたくない。一応舗装路なのだがデコボコしたまま固めてしまっているので、普通のダートよりずっと悪質だ。未開通の道は舗装はだいたい終わっているので問題なく走れる。道路脇の整備に時間がかかるみたいだ。工事の人たちも、今まさに作業しているエリア以外は走ってもいいよ、という感じだ。
宿のおじさんが教えてくれた通り、60km近く進んだ八盤水磨というところに食堂があり、ひと休み。というか食堂と商店が数軒あるだけの集落だった。当て字でない地名は久しぶりだ。ここの食堂はよかった。骨つき肉を蒸したやつはうまい。脂身が多いが、私としてはおいしく脂が摂れて助かった。最近は拌面(ラグメン)を頼んでも残すことが多かったが、ここでは大きな骨つき肉、拌面、骨つき肉の殻でだしをとったスープ、すべて完食した。ここにきて体調が上向いている。この食堂は昼休み中の道班のウイグル人たちで埋め尽くされていた。中にはアーミー服(ていうか本物?)を着ているおばさんもいる。足元をみるとハイヒールだったりする。みんなハイヒール大好きだ。大きなショベルを担いでいる姿に似合わないが、そんなことはおかまいなし。もちろん道班以外の客もいて漢族のおじさんが配達中の瓜を1つくれた。5kgはありそう。うれしいけど荷物が・・・。
瓜を乗せて重たくなったわけだが、いっぱい食べたのでエネルギーが出てどんどん進む。自分でもびっくり。食事は本当に大事だ。そして難しい。途中、橋の下で小便しようと思ったら、道班のウイグル人のおばさんたちが(若い人もいるかも)川の字になって昼寝していた。この人たちのライフスタイルからサイクリストが学ぶことは多い。反対側で用を済ませて戻ると、一人が出てきてこっちに来いという。走る気マンマンだったので断ってしまった。ごめんなさいね。
アトス(阿図什)に着くと、さっさと休みたかったので、あまりよく選ばずに天山賓館へチェックイン。シャワーは出ない。トイレに紙はない。シャンプー、石けんはなくタオルだけ。これで70元は高いなあ。価格設定はホテルが荒れ果てる前から変わっていないのだろう。やっぱり中途半端な賓館よりは招待所だなあ。中国はもうすぐ終わりなのに今さらこんなことを言ってていいのだろうか。 |
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