シルクロード日記:中国
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 天候:曇,砂嵐時々晴れ  最高高度:1156m
最高気温:30度 終点高度:1156m
最低気温:25度 終点緯度:39.54.22
走行距離:123.3km 終点経度:78.10.35
走行時間:6時間43分 宿  泊:C砂漠
終着地:三岔口より23km 宿泊代 :0元
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2004年7月19日(月)
こっちの犬はよく吠えるし恐い  道路に落ちていた。道班の忘れ物?
こっちの犬はよく吠えるし恐い 道路に落ちていた。道班の忘れ物?
疲れているので朝寝坊して8時半起床。奥の部屋に長期滞在している様子のウイグル人カップルはもう起きていて、男性はいかにも出勤という感じで出かけていった。この宿は漢民族系なのに不思議な光景だ。この宿は飯店なのだが唯一の店員が爆睡していて朝食は期待できないので、さっさと出発する。
昨日夕飯を食べた食堂へ行き、朝食を頼んだ。ここからが大変。村にある工場で働く人たちが大挙して押しかけてきた。どうやらいつも出勤前にここで朝食をとるらしい。10人以上いるから作る方は大変。私も一qに首を長くして待つ羽目になった。1時間近くたってようやく朝食にありつく。キュウリをタレに浸したものと、饅頭(マントウ)とお粥。めちゃくちゃうまかった。満腹。

天気は晴天。じつにさわやかで昨日の砂嵐がウソのようだ。しかし、天山南路はそんなに甘くなかった。50km走ってようやく集落を見つけた頃、雲行きが怪しくなってきた。北西から風が吹き荒れて砂粒が宙を舞う。昨日の再現、また砂嵐だ。食堂に入って炒面を食べたが、その間も外の様子が気になって仕方ない。結局3時間もその食堂にいた。足止めを食っている間、トラックの運転手たちはずっとトランプをやっている。金を賭けているので白熱する。そう、この国では食堂は賭場と化す。

やっと嵐がやんで出発。空は晴れわたりとても穏やか。追い風に乗ってあっという間に50km先の三岔□まで走って砂嵐の分を取り戻してしまった。結果的にはちょうど集落にいる時に嵐がきて、うまくやり過ごせたわけで、とてもラッキーだった。この後半50km区間では工事の人たちをよく見かけた。まわりに水場も何にもないところにテントを張って住み込みで働いている。こちらの道路工事は機械化が進んでいないので1人1本大きなショベルを持っている。万里の長城を作ったくらいだからいつかは完成するだろうが、効率悪いなあ。

三岔□の町はわりと大きくて旅社だけでなく大酒店もあった。しかしここにきて迫い風がさらに強まっているので、この町を出てしばらく走りテントを張ることにする。天候に恵まれている時に距離を稼ごう。町から20kmほど走ったところで夕闇が迫り時間切れ。道路から離れたところにテントを張った。涼しくて気持ちいい。昨夜の蒸し風呂とはえらい違いだ。そして夜空には星があふれている。
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