シルクロード日記:中国
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 天  候:晴れ(にわか雨)  最高高度:3431m
最高気温:23度 終点高度:3431m
最低気温:18度 終点緯度:43.07.33
走行距離:23km 終点経度:86.52.11
走行時間:3時間57分 宿泊:D工事現場パオ
終着地 :望峰道班より
        6.5km地点
宿泊代 :0元
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2004年7月4日(日)
万年雪の山々に近づいていく  工事現場もプレハブでなくパオ
万年雪の山々に近づいていく 工事現場もプレハブでなくパオ
朝食をみんなと一緒に食べた。お粥とマントウ、そして昨日の晩ご飯の残り。かなりおいしかった。昨日からおいしいもの食べっぱなし。ウイグル人の男性は「万力」と名乗った。昨日も私といろいろ話したかったが私が疲れているので遠慮したらしい。現在24オ。9月に結婚する予定だとうれしそうに話してくれた。漢族と一緒に生活しているからか、あんまりウイグル色を前面に出さない。名前を最初に漢字で名乗るほどだ。

さて満腹になり弁当用にマントウまでもらって出発。あいかわらずの上り。道はだんだん悪くなっていき、ついにはダートになった。しかし路面は固く、わりと走りやすい。と言いつつもしっかりとパンク9回目(後輪8回目)。景色はさらに凄みを増し、断崖絶壁のふもとに草原が広がっていたりする。パオは断続的に見られ、まだまだ上の方まで人は住んでいそうだ。放牧されているヤギ、羊、馬、牛の数も多く、草原は糞だらけだったりする。長年にわたって同じ草原を歩いているのだろうから仕方ない。
黙々と進んでいるうちに夕方になった。万年雪を項いた岩山が前方に見える。岩山の方から吹いてくる風が冷たい。そして、ちょうど工事現場の前を通りかかったときに声をかけられてパオに案内された。言ってしまえばタコ部屋のような感じで2段ベッドも含めて寝床が隙間なく並び、11人寝れるようになっていた。私に声をかけてくれた人は主任格のようで14オから17年間ずっと(!!)ここに住んで働いているといっていた。結婚して3オの子供がいると言っていたから冬は帰っているのだろう。工事の内容は台地を削って土を採るというもの。道路工事用に使うらしく、トラックがひっきりなしに土を積みに来る。騒々しそうだが、防寒具を持っておらずこの高地ではテント泊は厳しいので泊めてもらうことにする。そして予想を越えた展開が...。

パオの夕飯の時間は遅かった。9時過ぎになってようやく夕飯が届いた。どこか別の場所で調理してきたものが特大の釜に入れてある。米がとてもおいしく炊けていた。この近辺は炊飯器どころかガスもなく、料理は全て炭火なのでおいしいのだろう。10時を過ぎて日が暮れてもまだトラックが土をもらいにやってきていたが、11時を過ぎてようやく就寝となった。しかし夜勤のウイグル人はまだ働いている。主任は酒を持ちだしてきて一緒に飲めという。「白酒」は50度あり匂いがきついが、これをコップで交互にイッキ飲みする。よってコップは1つしかない。飲みたくなかったが主任が酔って強く勧めてくるので断れない。私も酔った、というか気持ち悪かった。ためしに平政でもらった麦焼酎を出したら、みんな「ビールみたい」と言っていた。おいおい
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