シルクロード日記:トルコ
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 天  候:晴れ  最高高度:881m
最高気温:24度 終点高度:691m
最低気温:--度 終点緯度:40.59.44
走行距離:78.5km 終点経度:35.44.35
走行時間:5時間36分 宿泊:C さびれた公園
終着地 :Havzaの手前4km 宿泊代 :0
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2004年10月25日(月)
サムスンで買ってきたピデ(トルコ風ピザ)  軽トラックではない。かなり大きい
サムスンで買ってきたピデ(トルコ風ピザ) 軽トラックではない。かなり大きい
今日はサムスンを発つがその前にやることがある。昨日の夕方にみつけたアウトドアショップに寝袋を買いに行くのだ。今はラマダンだからかもしれないがこちらの店は6時には閉まりはじめるので、昨日はゆっくり見れなかった。しかしもっと温かい寝袋またはシュラフカバーは絶対に必要なので大金190$をはたいてdeuterのmoonshine450というのを買った。なんとマイナス5度まで快適で、マイナス15度まで何とか大丈夫だという逸品だ。これでもうテントの中で凍えないですむ。

ちなみに決算はトルコリラなのでクレジットカードの伝票には「285,000,000TL」とあった。恐い、恐い。インフレでゼロが多くて日本人観光客が桁をごまかされて泣いたりするわけだが、値札もまた面白い。例えば昨日買ったLOMOのカメラは10ミリオンの値札が付いていた。私が5年前にトルコに来た時は10ミリオン=約20ドルだったが今なら6ドルちょっとの価値しかない。要するにこまめに値上げして値札を付けかえないといけない。もしもしばらく棚に眠っていた商品を値札の額で買えたらあなたは得しているわけだ。

さて算数はこれくらいにして出発。ついに黒海に別れを告げて山に入る。道を尋ねる時はアマスヤヘ行くというが実際は寄らない。アンカラ方面という標識を頼りに進むがアンカラには寄らない。つまりかなりマイナーなルートを行くのでイスタンブールに着くまで走行に専念できそうだ。

サムスンを出て5kmでスィノップ方面とアンカラ方面に道が別れ、アンカラ方面へ進み黒海と離れ離れになった。沿道はさみしくてガソリンスタンドに入っているロカンタとマーケット(商店)くらいしか店はなく、生活感が乏しい。幹線道路から少し離れた場所に集落があったりする。そんな中アップがひたすら続き、荷物が増えて重くなった自転車が悲鳴をあげる。天山山脈やキルギスに比べたらこんな上り大したことないと自分に言いきかせて漕ぎつづけて、635m、730m、881mの三つの峠をクリアした。なかなかきつかった。最後の峠を越えて下っていたら5時半になり、目の前のガソリンスタンドの中のロカンタに入った。バスもここに停まって皆で夕飯を食べていた。アザーンはきこえないのでだいたい5時40分くらいになると食事開始となった。最初は例によってチョルバ(スープ)から、そして2品目は肉大盛りでうれしかった。隣の人の2倍は肉があった。値段は全部で5ミリオン。ドライブインなので高い。その後ガソリンスタンドから少し走って、さびれた公園(空き地にしか見えない)にテントを張った。さっそく新しい寝袋を試す。めちゃくちゃ楽しみだ。

そういえば今日道路に中身の入った点滴バッグが落ちていたがあれは何なのだろう。
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