シルクロード日記:グルジア
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天 候:曇り時々晴れ
最高高度:573m
最高気温:18度
終点高度:409m
最低気温:10度
終点緯度:41.42.59
走行距離:98.5km
終点経度:44.47.84
走行時間:6時間11分
宿泊:B シラゼの家
終着地 :トビリシ
宿泊代 :6Lr
2004年10月7日(木)
羊の出勤風景
羊飼いと記念撮影
朝お礼にお金を渡そうとしたが受け取ってくれない。これまでの経験から言って貧乏な人ほどお金を受け取らず、そこそこ持っている人は受け取る。だから貧乏だし、だから金持ちなのだ。彼は雇われ羊飼いらしく近所で羊を集めて出勤した。羊の通勤ラッシュで橋は羊で埋め尽くされている。二人で記念撮影をして国境へ出発。
すぐにカザクへ到達。ここから国境まで40kmずっと住居が続いていた。無風で快調に進み国境へ到着。友好的な雰囲気で車の長い行列の先頭に進ませてもらったが、アゼルバイジャンの役人に「バクーのトランジットのスタンプがない」とわけの分からないことを言われて20$請求された。荷物はノーチェックで済んだ。これでは金さえ払えば何でも持ちだせるじゃないか。ちゃんと働けよ。最後になってようやく出国スタンプを押してもらい中間地帯へ。大渋滞の中グルジア側へ進むとあっさり入国スタンプを押してもらえた。荷物はノーチェック、税関の書類もなかった。ただし、私服に迷彩のジヶケットを羽織っただけという格好の係官に興味本位で10分もパスポートを取り上げられて質問された。
さて、グルジアはアゼルバイジャンよりも道がよい。しかしカフェはなく、パンとスニッカーズだけで走りつづけた。そのせいかかなり疲れてきて、距離が長く感じた。休み休み上り道を進んでいると、トラックの荷台から泥の塊を投げつけられて本気で怒った。大きな丘を越えて下るとRustabiからの道と合流して道が幹線道路らしくなってきた。警察に人権を侵害されたらここに電話しましょうという看板を見つけてすかさず携帯にメモしておく。シュワルナゼが退任してから警察もよくなってきたようだ。考えてみれば現政権を後押ししたのはアメリカだがら民主主義的には一歩前進かもしれない。
市街地に入ると路面が悪いし、車が多い。途中から川沿いになりガイドブックの地図上で位置を把握できるようになり、小雨の中、車列と一緒に走る。中心部は信号が多いのでまあまあ走りやすい。マクドナルドの表示を追い、一度迷っただけで民宿「シラゼの家」ヘ到達。先客の日本人が3人がいてみんなで夕飯を自炊してパスタを作った。洗い物ジャンケンでは見事に負けた。昔からジャンケンが弱い。バクーで会った田中くんはもう出発していたが、何と中国のトルファンで会ったパッカーの外山くんがここに来ていて明日あたりに地方から戻ってくるらしい。こんなことがあるなんて。