シルクロード日記:トルコ
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 天  候:晴れ  最高高度:15m
最高気温:21度 終点高度:3m
最低気温:--度 終点緯度:41.03.31
走行距離:115.6km 終点経度:40.37.31
走行時間:6時間15分 宿泊:C 海辺
終着地 :Gundogdu郊外 宿泊代 :0
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2004年10月16日(土)
バトゥミのホテルの入り口  魚をこんなに食べた
バトゥミのホテルの入り口 魚をこんなに食べた
今日はバトゥミを出発していよいよトルコに入る。ホテルのおじさんは早起きしてしまったらしく、「フアーッ」とかわいいあくびを連発している。ホテルを出発して町のメインストリートをひたすら西に進むと5kmで空港が見えてきた。とても小じんまりとした空港だ。空港を過ぎると右手に海を見ながら進むようになる。ビーチもあった。左手は山だが道はアップダウンがほとんどない。バトゥミ中心部から17kmほどで国境に到着した。売店やカフェが多くあり、まるで観光地周辺のドライブインのような趣だ。さっさとゲートを通って進むとパスポートチェックの所でグルジア人がたくさん待っていた。みんなとにかく並ばない。30分くらい待たされたが、カスタム・チェックはなかったし、賄賂の請求もなかった。グルジアは変わったんだなあ。シュワルナゼが辞めたというのは大きかった。さて、この国境に中間地帯はなくいきなりトルコへ入る。ついに最後の国へ到着した。職員は事務的対応で全く馴れ馴れしくない。トルコは日本人ならビザなしでオーケー、カスタム・チェックもない。これでいいのかというくらい、本当に楽な国境だった。

そしてついにトルコを走り出した。たった2kmで小さな町があり、ここには商店、ロカンタ(食堂)があり、物資はとても豊富そうだ。建物も人も小ぎれいで全てが輝いて見える。西側の香りがする。さらに10km行ったホパにはホテルまであった。昼食はホパのロカンタに入ったがとても親切で親日的だった。ただし3.5ミリオン(2.3ドル)もした。トルコの物価は上がっているようだ。さすがトルコ、料理はうまいし、パンは最高だ。そしてすごいと思うのは、看板があればその店はまず営業しているということ。旧ソ連とは異次元の世界だ。街を出ても10km強走れば次の町があり、小さめの町でもホテル、食堂、商店全てそろっていたりする。夢のようだ。

黒海に沿った道はアップダウンが少なく、路面も非常によい。3時には100kmを突破した。ただし時差-1時間というトリックがあるけど。その時差のせいで7時には真っ暗になってしまうので要注意だ。.・・・なんてことを考えていたら前輪がパンク。なんと8月17日以来、2ヶ月ぶりのパンクだ。ご無沙汰していました。これが通算18回目のパンク(前輪4回目)だから、前半いかにパンクが多かったかが分かる。

さて薄暗くなってきたのでテントを張る場所を物色しながら走っているとレストランを発見。リゼの手前5kmあたりだった。おじさんと目が合い、何となくそこへ入った。ここでピザ1枚がきれいに収まりそうな大皿いっぱいの魚を平らげてしまった。値段はなんと20ミリオン(13ドル)。たまには贅沢しないと。魚は新鮮でとてもおいしかった。トルコ人はけっこうがんばって漁をしているし、趣味で釣りをしている人もよく見かける。レストランのおじさんは親日(かつ反米)家でかなり断片的だが「畳」「ヒロヒト」「茶道」など日本のことを知っていた。ちなみにトルコに限らず「ヒロシマ、ナガサキ」はとても有名で、アンチアメリカの合い言葉になっている。はっきり言って中央アジアからここまで反米一色だ。このおじさんから詳細なトルコ地図をもらった上に、毛布と枕を貸してもらった。テントの下にしくむしろまで用意してもらい、レストランの裏にテントを張って寝た。思いきって20ミリオン使ってよかった。付加価値が大きい 。

☆トルコの通貨
世界屈指のインフレ国でとにかくゼロが多い。現在1$=1、500、000TL(トルコリラ)。20、000、000リラ札や250、000リラコインを見ていると頭が混乱してくる。実際はみんな1ミリオン(100万)を1つの単位として考えている。つまり1$=1.5ミリオンリラで計算する。そして2005年からはいよいよデノミが実行され、0を6つ取った新通貨が流通し始める予定。つまり1YTL(新トルコリラ)=1、000、000TLとなる。

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