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2004年10月6日(水) |
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イスタンブールまで1888km |
汚れまくった自転車 |
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今日も曇っていて寒い。せっかくホテルに泊まっているのでゆっくり出発することにして10時頃に出た。ゲンジェの市街地は2kmくらいで終わり、見なれた田舎の風景が始まった。アップダウンはゆるやかで、寒いながらも追い風に乗って快調に進む。しかし途中から工事の区間が増えて迂回路が多くなり、ひどい路面になってしまった。霧雨が降り続いて下がぬかるんでいて泥が跳ね、泥だらけになってしまった。ただし追い風なのでペースははやい。雨の中で休める場所はほとんどなく休憩をとらずに進みつづけた。服装は寒さ対策で、長スパッツ、くつ下二重ばき、軍手、ゴーグルのレンズはクリア(透明)に交換。
途中で「イスタンブール1888km」の看板を発見。そんなに近いのか、と驚いてしまった。さて、工事区間を迂回したところにチャイハナを見つけて昼食にありついた。英語の先生をしていたというおじいさんが通訳してくれて色々と話した。その後検問のポリスでお茶をしたり、もう営業していなそうだけど外観は立派なホテルを素通りしたりしながら国境を目指した。100km走るとカザクの手前まで着いたが町にはどうせ宿はないので、草原にテントを張ることにした。しかし羊飼いに発見されて声をかけられ家へ泊めてもらうことになった。羊飼いの生活を見るのも悪くないだろう。
彼が放牧している羊は100匹くらいおりなかなかの光景だ。なぜ寝る前に数えるのは羊なのか分かった気がした。家には8才の左半身不自由な女の子がいて、時々うなり声をあげながらノートに何か書いて遊んでいる。いわゆる精神発達遅滞のようだ。右大脳半球に障害があるのかもしれない。子供は6人いてみんなでわいわいしていて誰が誰の子かわからない。にぎやかな夜になった。 |
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