シルクロード日記:中国
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 天  候:晴れ  最高高度:500m
最高気温:33度 終点高度:360m
最低気温:24度 終点緯度:42.52.60
走行距離:52.2km 終点経度:89.57.29
走行時間:3時間8分 宿  泊:D Samatさん宅
終着地 :連木沁鎮 宿泊代 :0元
2004年6月24日(木)
Samatさん  Samatさんの甥
Samatさん Samatさんの甥
朝からパンク。というか、昨日空気を入れてごまかして走ったがやはりパンクしていた。昨夜チューブを確かめた時は穴を発見できなかったが、やはりパンクしていた。パンク7回目、後輪は6回目。せっかく早起きしたのに・・・。スペアチューブに交換してスタート。しかししばらくしてそのスペアチューブがパンク。パンク8回目、後輪は7回目。どう考えても自転車側に原因がある。以前から気になっていたのだが、チューブに線状の傷が入ってそこからパンクしたりしている。おそらくパンク防止テープの張り方が不適切でチューブを傷つけてしまい、何度もパンクを繰り返しているのだろう。せっかく提供して頂いたのに不適切な使い方でこんな結果になり本当に申し訳ない。仕方なく、後輪からはパンク防止テープを外した。ごめんなさい。
さて、天気は曇り。もうパンクしないよう祈りながら再スタート。そして思わぬ出来事が・・・。目の前でタクシーが止まり男性が降りてきた。この人がファイルを見せながら英語で一生懸命話す。彼はstilt(竹馬?)で24時間歩いたというギネス記録を持っているという。にわかに信じがたいが書類からして本当らしい。生まれて初めてギネス記録保持者と会った。そして偶然は続く。

次の町で休憩しているとさっきの彼が自転車で近づいてきた。この辺に住んでいるらしい。せっかくだからと家に案内してもらうことにした。彼の名はSamatといい、両親、兄夫婦とその子供と暮らしている。真ん中に広いスペースがあり、その周りに各部屋がある感じだ。屋根に穴を開けて日光を取り入れている。雨はほとんど降らない。両親とも優しく温和な人で、私のことを歓迎してくれた。Samatさんの挑戦をよく理解しているようで、私のサイクリングに対してとても好意的だった。Samatさんは中学校の教師で地理を担当していて、年度によっては中国語など他の教科を担当する。現在は新たな記録に挑戦することを計画中。なんとウルムチから北京まで6ヶ月以上かけてstilt(竹馬?)で歩くそうだ。現在のギネス記録は80年代にアメリカ人が成し遂げた4800kmで、それを破りたいとのこと。政府の全面バックアップのもと、サポートカーが付き、医者、看護師、料理人、証人2名を引き連れていくそうだ。私の走行データを一生懸命書き写していた。8月に出発予定。成功すれば日本でもニュースになるだろう。ちなみにSamatさんのガールフレンドはタクラマカン砂漠を17日で縦断したランナーで有名人だそうだ。本も出版されていて、それを見せてくれた。
さて、食事をごちそうになり、しばらくして彼の同僚の英語教師がやってきた。授業のない時間帯に抜けてきたようだ。その人の家にはソニー製の大型テレビ、パナソニック製のビデオカメラがあり、村を案内してもらいながらビデオを撮影した。CDに焼いて(VCD)日本まで送ってくれるという。緑と水が豊かでとてもきれいな村で、今からすでにCDが楽しみだ。

そして、日課の昼寝。なんと夜の10時まで寝てしまった。疲れているんだなあ。彼らはウイグル時間で生活しているので、感覚が狂ってしまう。10時に起きたらちゃんとご飯が出てきたのにはびっくり。本当にありがとう。ご飯を食ペたらまた寝てしまった。というわけで予定よりも手前で泊まったけれどもトルファンまではあと70km。明日は火焔山のそばを通っていよいよトルファンへ。
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