シルクロード日記:中国
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天 候:曇り時々晴れ
最高高度:1310m
最高気温:35度
終点高度:1305m
最低気温:25度
終点緯度:43.15.23
走行距離:99.9km
終点経度:92.31.52
走行時間:7時間47分
宿 泊:B 住宿
終着地 :梯子泉
宿泊代 :10元
2004年6月21日(月)
なんと100m単位で標識がある
景色はきれいでも向かい風のせいで楽しむ余裕ゼロ
今日からトルファンを目指す。ホテルの朝食券はムダになるが早めに出発。せっかくのバイキングが・・・。表に出て涼しいと思って温度計を見たら気温25度。なんだか感覚が狂ってきた。哈密から400kmだがどうせ一筋縄ではいかないので5日かかるだろう。・・・との予想どおり強烈な向かい風。風に泣かされっぱなしだ。今日は90km先まで無補給なのでちょっと心配になる。テントはあるが強風の時は野宿はしたくない。向かい風は何度経験してもやはり大変。昨日買ったパンを食べながら少しずつ、少しずつ進んだ。曇っていたのがせめてもの救いだった。結局、一日中風向きは変わらなかった。
途中、変な酔っ払いのお兄さんに呼び止められた。「バカヤロー」という日本語を知っていた。テレビの影響だろう、やれやれ。平日だというのに昼間から飲んだくれている。これまでにも同じような人を何人も見た。中国にもアルコール依存症の人はたくさんいそうだ。
夕飯を食べた店で他の客から瓜をもらった。やっぱりうまい。この店には住宿があり、ここに泊まろうという誘惑は大きかったが、明日のためにあと15km走ろうと店を出た。結局その15kmを走リ終えて宿に入ったのは夜9時。さすがに疲れた。しかし外はまだ明るい。部屋の前では地元の人が11時くらいまで麻雀で盛り上がっていた。
哈密を出てから強風ばかり思い出したが、このあたりは「風蔵」といって強風で有名なところではないのか。あるいは「風蔵」の手前の「風口」かもしれない。たしか「ちゃりんこ西方見聞録」に出てきたはず。そういえぱ路上に無数のキリギリスとその死骸が散乱しているのもあの本に書いてあるのと同じだ。
何はともあれ、今日は向かい風だったのに100km走ったのだからよくやった!!と自分を誉めて早々と寝た。