シルクロード日記:中国
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 天  候:曇り時々晴れ  最高高度:1610m
最高気温:35度 終点高度:1100m
最低気温:24度 終点緯度:43.22.25
走行距離:90.2km 終点経度:91.32.43
走行時間:7時間46分 宿  泊:A 住宿
終着地 :紅山口の西4km 宿泊代 :5元
2004年6月22日(火)
この先は下り・・・?  キリギリスとその死骸が路面を埋めつくす
この先は下り・・・? キリギリスとその死骸が路面を埋めつくす
疲れていつの間にか寝てしまったが、便意で朝4時ごろ目を覚ました。よくあることだが、この宿のトイレは外にあるので、こういう時にいちいちカギを開けてもらうのが面倒くさい。やれやれ。
相変わらずの向かい風に苦労して、やっとの思いで食堂のあるところまでたどり着いた。ここまではずっと上りだったが、この後は下りが多いはず。この食堂のおばさんはとても明るくて親切で、色々と世話を焼いてくれて、奥で昼寝させてくれた。昨日も日本人サイクリストが一人で来たという。カザフスタンヘ向かうと言っていたらしい。敦煌&ドミトリーで一日違いだった人かな。この食堂のおじさんは左腕に「HEPPY NEW YEAR」と刺青を入れてあった。一年に一度しか使えないフレーズはどうかと思う。しかもスペルが間違ってるし。

昨日の食堂のおじさんも同じだが、おじさんは働かない。料理をしない、お茶を出さない、計算しない。上半身裸でウロウロして、テレビを見て、飯を食ったらいびきをかいて昼寝。昨日のおじさんに至っては昼寝前の扇風機のセットまで奥さんにさせていた。亭主関白。しかし現金の管理だけは男がやっている。
この後も今日は色々なことが起こる。まずは悪いことから。一眼レフカメラ(ニコンのマニュアルのやつ)に慣れていないためフィルム1本分の写真がパーになった。ブルーになるので詳しく書かない。そして良いことも。食堂を出て走っていたら車が寄って話しかけてきた。そして水を2本くれた。なんと全く同じことが2回あった。さらに車の窓からペットボトルを投下した人も。私に気づくのが遅れて止まれなかったが、とりあえず水を渡そうと思ったみたいだ。ありがたい。

そうそう、途中でラクダの群れを見かけたが、ラクダがず〜っとこっちを見つめていた。やっぱりラクダは賢い。
そして一日の締めはゴーストタウンで。ほとんどの建物の壁には停車住宿とか商店とか書いてある。でもみんな窓がレンガでふさいであり、人の気配がしない。その中で1軒、窓がふさがれていない建物を発見。中には怪しい男が一人。ここで一人で働いているという。電気は来ておらず、車用(?)のバッテリーをつないで変換して使っていた。客室はそれもないためロウソク。この店員、洗っていない髪の毛がベッタリと肩まで伸びている。常に上半身裸で、ずっとТVを見て笑っている。色白だけど筋肉ムキムキ。気持ち悪い。しかし宿代は史上最安値の5元。これしかないと言われて出てきた夕食のカップメンと同じ値段だった。
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