シルクロード日記:中国
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 天  候:曇り時々晴れ  最高高度:1880m
最高気温:30度 終点高度:1802m
最低気温:16度 終点緯度:41.47.31
走行距離:87.6km 終点経度:95.07.69
走行時間:7時間25分 宿  泊:A 住宿
終着地 :星星峡 宿泊代 :10元
2004年6月16日(水)
 最近、休憩場所が厳しくなってきた  とにかく景色がすばらしい
最近、休憩場所が厳しくなってきた とにかく景色がすばらしい
今日は星星峡までの無人地帯87kmを走らなければいけない。がんばって6時出発。アップダウンはあるが普通に走ってクリアできそうだ。この風さえなければ・・・の話だが。またしても強烈な風が東から吹いてくる。前に進めないってば。唯一の救いは曇っていることで、昼寝をせずに走りきれるかもしれない。さあがんばろう。
案の定、横からの強風に苦しんだが、時々風が弱まるのと、アップダウンが多く山が風をシャットアウトしてくれるおかげで、昨日よりは早く進んだ。昼休みを1時間しかとらずに進みつづけた。パンなどの主食がない補給しかしていないためか、最後はバテたが無事に完走。今日はとにかく景色がすばらしかった。学生時代にはじめて一人で旅したオーストラリアを思いだした。でもこっちの方が変化に富んで味わい深い。荒野を一人で走る孤独感が妙に心地よくなってきた。

星星峡からは新疆ウイグル自冶区に入り、標識はウイグル語との二重表記。昨日、食堂の女の子に「星星峡不好」と言われたが、意味が分かった。昨日よりさらにさびれている。部屋にはコンセントなし。電灯はあるのだが、電気を使える時間は限られているという。商店の品揃えもさらに減った。ただし、泊まったところの班面(ラグメン)はおいしかった。麺はもちろん打ちたて。米飯はいつ炊いたか分からないやつが出てくるから要注意だ。やっぱり麺がいい。

最近は部屋にいる間、天井を見つめていることが多い。コッボラの「地獄の黙示録」の冒頭で主人公が安宿にこもっているシーンを思いだす。いろんなことを考えたかと思うと突然思考が停止する。そしていつの間にか眠りに落ちる。
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