シルクロード日記:トルクメニスタン
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 天  候:晴れのち曇り  最高高度:166m
最高気温:28度 終点高度:0m
最低気温:20度 終点緯度:40.00.31
走行距離:126.8km 終点経度:53.00.53
走行時間:5時間35分 宿泊:SEDAR HOTEL
終着地 :トルクメンバシュ 宿泊代 :(50$)
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2004年9月14日(火)
カスピ海をバックに記念撮影  クラスノヴォーツク(トルクメンバシュ)の街並み
カスピ海をバックに記念撮影 クラスノヴォーツク(トルクメンバシュ)の街並み
このホテルは100$もするのに朝食がついていない。ネビトダグにはホテルが一軒しかなく競争がないのでこういうことが起こる。部屋でパンをかじっただけで出発。ネビトダグの町のすぐ近くまで迫っている険しい山々を右手に見ながら移動する。セルゲイがポリスコントロールを嫌い20km先のジゼルから自転車でスタートすることになった。実はもっと手前からスタートすると思っていたのだが、私の誤解だったようだ。言葉の問題は依然としてある。宿がボロくても文句はないが車移動が長いとイライラしてしまう。自転車バカになってきたなと思う。

ジゼルは昨日通った。町の中心部を抜けると道が二手に別れ、右に進んでトルクメンバシュへ向かう。右手に険しい山々が見えるが道路は山の中へ入らない。天山山脈と違って緑は全くなく茶色い岩肌だけが見える。山に人は住んでおらず、道路は山を迂回する。最も高い山の標高は1881mあるが道路上では最高点は海抜200mにも及ばないのだ。ジゼルを出てしばらくは何もないが、50kmほど進むとベレクという小さな町があり、そこのカフェで昼食にありついた。カフェではチキンが新鮮でおいしかった。追い風なのでここまでかなり順調に来ている。今日中にトルクメンバシュに着けるかもしれない。今日深刻だったのはGPSの電池。充電池をリフレッシュせずに中途半端に使っては再充電・・・というパターンをくり返した結果、すぐに電池切れを起こすようになってしまった。やれやれ。経験の浅さが出た。

ベレクでショルパとチキンを平らげてからすぐにサイクリングを再開し、追い風に乗ってひたすら走り続ける。途中、路面が荒れてきついところもあるが黙々と走り続ける。そのうちにようやくカスピ海が見えてきた。カスピ海を見るのは生まれて初めてだ。今回のルートにした理由の一つはカスピ海越えをしたいということだったので感慨深い。さらに進むとわりと大きな検問があり、そこからいっきに下って海辺へ出る。「トルクメンバシュ」という看板を見つけて記念撮影してしまったが、じつはトルクメンバシュという町は2つあり、こちらは小さなトルクメンバシュの方だった。気をとりなおして10km先の大トルクメンバシュを目指すが、いっきに疲れがでて大幅にペースダウン。わかりやすいね。

それでもトルクメニスタンでの最終地点が近づいてくると力がわいてきて無事にトルクメンバシュへ到着。予想外の車移動があったもののそれでもトルクメニスタンの道を1000km以上走った。自転車に関してはパンクその他のトラブルが全くなく百点満点だった。ありがとうGIANT、そしてクラストハウス。

町に着いてからはいつものように大変だった。まず、町の外れにあるHOTEL TURKMENASYに行った。フィットネスクラブ併設のものすごく立派なホテルで内装も豪華なのだがお湯が出ないという。いくら建物や設備に金をかけても結局インフラが整備されていなくてはどうしようもない。これがこの国のパターンで、もう慣れてしまった。ひとまずセルゲイおすすめのトルコレストランで早めの夕飯を済ませてから今度は別のホテルヘ。トルクメンバシュの中心部から15kmも離れたアワザというところにあるSEDAR HOTELで、ここはお湯が出るという。ここも一泊50$する立派なホテルで部屋は清潔、何の問題もない。目の前にはアワザビーチが広がり、すぐ近くの原っぱでは牛が草を食べている。部屋のテレビではトルクメンの他に、トルコ語放送が2チャンネル、ドイツ語が1チャンネル、英語が1チャンネル観れた。目新しいトルコ語放送を観ながら夜を過ごした。そのうちいくらでも観れるのにね。
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