シルクロード日記:トルクメニスタン
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 天  候:晴れ  最高高度:--m
最高気温:--度 終点高度:--m
最低気温:--度 終点緯度:--.--.--
走行距離:--km 終点経度:--.--.--
走行時間:--時間--分 宿泊:SEDAR HOTEL
終着地 :トルクメンバシュ 宿泊代 :(50$)
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2004年9月15日(水)
町のすぐ近くまで山が迫る  船の数は少ない
町のすぐ近くまで山が迫る 船の数は少ない
朝から風呂に入った。そういえば蘭州の飛天大酒店にもきれいなバスタブがあってそこで風呂に入ったっけ。あの時は体がとても汚れていたのでいっきに清潔になる快感がすごかった。飛天大酒店ほど豪華ではないがこのホテルも朝食付きなので質素な食事を頂く。今日はバザールヘ行き、その後フェリーのチケットを買いに行く。ホテルの駐車場には車は5台しかなく、客はほとんどいないようだ。一応ビーチリゾートなのでプライベートビーチ、プール、テニスコートなどが一通りそろっている。車に乗りこむとセルゲイから突然のプレゼントがあった。フィリップ・ケルコーロフのカセットテープをこっそり買っていてくれたのだ。以前に日記で「フィリップの『ケルコーロフ』という曲」と書いたが実は名前が「フィリップ・ケルコーロフ」だった。言葉の問題があるのでこういう誤解はしょっちゅうだ。でもプレゼントしてもらった喜びが大きくて小さな誤解は気にならない。言葉だけがコミュニケーションではないのだ。

町を走っていると、平日の朝なので学校の制服を着た子を多く見かける。男の子はシャツ、ネクタイ、スラックスという日本でもなじみ深いスタイルで、ムスリムの被る丸い帽子が目をひく程度だ。女の子は緑色のワンピースに、白いエプロンをしている。髪をおさげにしている子がとても多く、おさげに白いフワフワした大きな飾りを付けているのが普通だ。ちなみにこちらではスクールバスがないため下校の時間帯にはヒッチハイクしている子供の姿をよく見かける。自転車で通えと言いたい。遊牧民族は昔から馬などの動物に乗って移動してきたため、定住した今になっても歩く習慣が乏しい。自転車も不人気だ。中国人を見習ってほしい。

さて、セルゲイが連れていってくれたのは、ガイドブック「旅行人」に載っているパザールではなかった。鉄道駅周辺ではなくもっと西にもにぎやかな一帯があり、そこのパザールに行った。物は豊富で、もちろん魚も売っていた。そこら中に両替屋がいて声をかけてくる。レートは24700だったのでまずまず。20ドル両替した。細川夫妻に届けてもらったGPSの外付けバッテリーのテスト用に単一電池を買ったが、もちろん日本製は置いておらず、中国製を2個7000マナトで買った。中国にいた頃は中国製品を馬鹿にしていたがロシア製品よりはいい。中国製品を見る目が変わってきたのは現地人化しているといえる。電池に関していえば中国製は質が悪く長持ちしないかわりにめちゃくちゃ軽い。(発想を180度転換すれば)これは中国製電池の長所だろう。大発見。タバコも買った。PINEの偽物のメンソールを見つけた。「MADE IN KOREA」とある。もう何が何だかわからない。バザールの後は郵便局ヘ行き日本へハガキを出した。4000マナトだから20円以下、格安だ。10月30日に届きますと自信ありげにキッパリと言われた。・・・微妙だ。バシュのカードも購入。これ1枚で絵ハガキ10枚と同じ値段。やれやれ。

買い物を済ませたら港のフェリー乗り場へ。税関やイミグレーションもチケット売り場と同じ建物に入っている。係の女性が面倒くさそうに対応してくれて、明日の10時にもう一度来いとのことだった。出なおしだ。
ホテルヘ戻るとさっそくGPSの外付けバッテリーに単一電池をセットして実験。うまく作動した。問題は振動に耐えられるかどうかだ。懐中電灯を改造してあるので国境の荷物チェックの時は元の懐中電灯の姿に戻せる。なかなかのすぐれものだ。一方で携帯電話はトルクメニスタンでは圏外が多く、すぐれものとまではいかなかった。わりと大きな町でも通じないことが多く、結局、チャルジョイ、マリィ、アシュガバット、クラスノヴォーツク(トルクメンバシュ)でだけ使えた。キャリアは「438 01」という異色のネーミングだ。

ホテルのレストランは高いので面倒くさいが町へ出て昼食。ホテルヘ戻るとテレビでジャッキーチェンの「プロジェクトAパート2」を観た。ジャッキーチェンはこちらでもかなり有名で親しまれている。日本人だと勘違いしている人はやはり多い。
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