シルクロード日記：アゼルバイジャン

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		2004年9月21日（火） 信号機がとてもわかりづらい 2度目のMVP獲得は間違いなし 今日の夜行バスでシェキに行くことにしたので日中は暇だ。外出する気にもならず部屋で田中くんとしゃべったり読書したりして過ごした。もちろん食事は外で。行く店はだいたい同じなのですっかり顔を覚えられてしまった。それにしてもこの3日間は田中くんとしゃべりまくっている。彼は旅費を作るためにあちこちで働いているので日本各地について話題が豊富だ。工場の寮に入っているといろいろな土地の人間と知り合うそうだ。あと｢ケンカ旅｣をしている日本人の話は印象的だった。その人は行く国、行く国で最低1回は現地の人とケンカをするそうだ。途中からドイツ人とタッグを組み、アフリカのある国では現地人がたくさん仲間を呼び車に押しこまれそうになり、相棒のドイツ人が手投げ催涙弾を使って難を逃れたそうだ。私にはちょっと想像がつかない旅だ。ところでここのチェックアウトは12時なので、フロントで半日分(1人10000マナト)だけ払って夜の8時まで部屋にいさせてもらった。 先に出発した田中くんを見送ってから、私も8時にホテルを出た。自転車や大きな荷物は1階に預けたので荷物は少ない。昨日田中くんに地下鉄を使ったバスターミナルへの行き方を習ったので地下鉄駅へ向かった。ちなみにバクーの地下鉄はあのタシケントよりもさらに悪名高く、駅に入る時にだいたい警官に呼びとめられるそうだ。これまで敬遠していたが1回くらいは使ってみよう。ジェトン(切符の役割を果たすプラスチックのコイン)は1つもらっていたので、改札機まっしぐら。もう時間が遅く警官は旅行者をいじめる気はないらしく、呼びとめられなかった。駅構内には雑貨屋が並びバザールさながらだが、みんな店じまいの最中だった。同じホームに2系統の地下鉄が入ってくるらしく、最初に乗った電車は違う方向に行ってしまった。もう一度｢28 MAY｣駅に戻ってから女性駅員に教えてもらった電車に乗りこんだ。とても親切な人だった。｢20 YANDAR｣駅で降りて少し歩くと中央バスターミナルへ着いた。このターミナルは市中心部から遠すぎると思う。旅をしていると鉄道駅が不便な場所にありバスターミナルは中心部にあることが多いが、その逆は珍しい。 ターミナルの入り口あたりで乗り合いタクシーがあり、シェキは20000マナトと言われたので、夜行バスではなくこっちに乗ることにした。ガイドブックには4年前の情報として20000マナトと書いてあったので値段は問題ないし、こちらの方が車が新しいから快適だろうと考えたのだ。これが失敗だった。22時頃出発して途中に休憩を挟んだものの、思った以上に車は速く、なんと3時に到着してしまったのだ。シェキのバスターミナルは小さくて簡易宿泊所などない。警備の警官が巡視しているほかは職員はいない。しかも山中なのでかなり寒く、ホテルを探すしかなさそうだ。他の乗客に付いてホテル方面ヘ歩いているとパトカーが停まり、私たちを乗せてくれた。そしてホテルスブヒへやってきたのはいいが、いくらドアを叩いても起きてくれない。しばらくしてようやくオヤジが起きたが、めちゃくちゃ不機嫌で、リュクス(いい部屋)80000マナトだという。冗談じゃないぞ。12時のチェックアウトまであと8時間なのに。値切ってボロ部屋に25000マナトで泊まったが、交渉の途中でオヤジが怒りホテルの外に追い出されそうになった。どんなひどい部屋も中国で経験済みなので、この程度では気にならない。午前4時過ぎに就眠。 ☆バクー中央バスターミナルへの行き方 その1−地下鉄で 鉄道バクー駅前の｢28 MAY｣駅から地下鉄に乗り、4つ目の｢20 YANDAR｣駅で降りる。地上に出ると南側にバザールがあり、それを越えてさらに南に行くとバスターミナル。人の流れがあるのでわかる。問題なのは｢28 MAY｣駅から乗車する時で、別の方面への電車も同じホームに入ってくる。ホームにいる女性駅員に確認して乗った方がよい。 その2−バスで 地下鉄を使わなくてもバスで行ける。｢28 MAY｣駅南の｢28 MAY｣通りにミニバスがたまっているので、｢AUTO VOGZAR｣と表示のある車に乗ればいい。あるいは｢20 YANDAR｣駅までミニバスで行き、あとは歩く。 ※乗ってはいないが｢20 YANDAR｣駅からバスターミナルまでバスがある様子だった。