シルクロード日記:中国
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天 候:曇り時々雨(ヒョウ)
最高高度:3030m
最高気温:--度
終点高度:2071m
最低気温:9度
終点緯度:37.27.81
走行距離:75.1km
終点経度:102.53.74
走行時間:5時間38分
宿 泊:A古浪賓館
終着地 :古浪
宿泊代 :40元
2004年5月27日(木)
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峠付近で急激に天候が悪化。ヒョウが降ってきた
どうせ天気悪いだろうと思い、ゆっくり出発。高速は使わず、一般道をまったりと進む。晴れてはいるが気温はそれほど上がらず。絶好のサイクリング日和。いい感じの並木道が断続的に続き、木陰に入ると涼しい。ゆっくりと高度を上げていく。天祝の町から烏鞘峠まで40km弱あったが、20km過ぎから疲れてきた。やっぱりずっと上りだとなあ。いつの間にか人の気配はなくなり、高原地帯へ。両側には草原。これがステップというやつか??羊の群れがそこいらにいる。羊飼いは男もいれば女もいる。ただし子供の姿はない。子羊ならいる。子羊は本当にがわいい。悩んでいる人のことを「迷える子羊」と言うが人間なんかよりずっと愛らしい。
さて、峠が近づくにつれて勾配がきつくなり、漕げなくなって自転車を押して進む。情けない...。羊飼いのおじさんとたわむれたりしながら、ようやく峠の最高点にさしかかった、その時、天候が急激に悪化した。あたりが真っ暗になり、雨が降ってきた。と思ったらヒョウだった。痛い!痛い!体中に直撃してくる。快適なはずの下りは寒地獄。手がしびれて感覚がなくなる。辛すぎる。しばらくして天気は戻ったが、体力をかなり消耗。じつは今日中に武威に着けるかもと思っていたが、無理だな。
今日の昼飯は炒面。麺が細かく四角に切ってあって旨かった。
そこを出てしばらくするとまたしても天候が急変。今度は強風と豪雨で下りなのに進まない。快適なはずの下りが...。こんな日もあるさ。でもおかげで嬉しいこともあった。雨やどりしていたら地元の人たちも屋根のあるところに寄って来て、仲良くなった。みんな砕石場で働いているようだ。あまりに寒くて震えていたらおばさんが上着を貸してくれた。ありがとう。それにしてもこっちのおばさんは工事現場で汗かいて働いている。でかいスコップ担いで歩いている姿をよくみる。体力派。ようやく雨もあがり、みな帰路につく。私は古浪へ向かう。川端夫妻の『ちゃりんこ西方見聞録』にも登場する町だ。ここでも昨日と同じく町一番と思われる古浪賓館に宿泊。昨日よりも快適。やはり湯は出ないが、シャワー付き、朝食付きで40元。本来は80元。感謝。