シルクロード日記：トルコ

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		2004年11月14日（日） 田中くんにパンク修理を教えているところ 宿の向かい 『ニーチェ入門』という本を借りて読んでいたがようやく読み終えた。竹田青嗣という人が書いた本でちくま新書から出ている。この人の書く哲学入門書はおすすめらしい。肝心の内容についても少しだけ。ニーチェという人は一般には「神は死んだ」というフレーズで有名だ。また「超人」思想などが優生（子孫の資質を優れたものにする）的ということでナチスに利用されてしまった哲学者でもある。しかしその後再評価されて今では日本でも入門書がこのように出ていたりする。彼の「永遠回帰」という概念は当時最新の物理学理論を取り入れたもので、つまり随分古い物理学理論を基にしていて感銘は受けなかった。「超人」思想はそこへ至る論理が飛躍しておりついていけなかった。しかし「力への意志」という概念には感銘を受けた。・・・とこのくらいにして興味のある人はぜひ読んでみて下さい。なおニーチェは晩年を精神病院で過ごしており精神病者としてのニーチェの生涯にも興味をもったが、そのような視点から書かれた本もあるようだ。次は管理人さんから借りたフーコーを読もう。