シルクロード日記:イタリア
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 天  候:晴れ  最高高度:820m
最高気温:16度 終点高度:177m
最低気温:10度 終点緯度:40.36.41
走行距離:142.4km 終点経度:15.17.47
走行時間:7時間1分 宿泊:C 工事中の建物
終着地 :Potenzaより50km地点 宿泊代 :0
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2004年12月12日(日)
南イタリアの田舎の風景  橋とトンネルが多い
南イタリアの田舎の風景 橋とトンネルが多い
今日もしっかり6時半起床。寝ぼけたツァオが「いかん、もう日が昇っている」とあわてていたのが面白かった。最近の私はぐうたらサクイリストなのでそんなことであわてたりはしない。さて、昨日の稼ぎがあるのでポテンツァまであと60kmくらい。もっと走れるだろうから、ポテンツァを過ぎてさらに進んだところでキャンプという計画だ。食料はまだ充分にある。

今日も川に沿ってゆるやかな上りが延々と続く 。じつに延々と続く。そしてツァオはとにかく休憩しない。買いだしたっぷりで自転車が重い上にツァオが速いので自分がとにかく遅く感じる。彼はトルク(負荷)をかけながら走るタイプで脚がかなり太い。私がトルクをかけないようにして脚が細くなったのと対照的だ。

ひたすら上り続けてポテンツァへたどり着いたが町には入らず、バイパスを通過した。もっとローカルな道を走ってイタリア人と触れ合いたい。これでは生活感がない。ポテンツァもそうだがイタリア内陸部の町は大きかろうと小さかろうととにかく丘の上にあることが多い。中世には都市国家が乱立した土地柄、防衛上の都合からだろうか。このような山がちの地形だから統一が遅れたとも言える。古代ローマはすごいと思う。

峠は820mくらいの高さで続けざまに二回きた。そのあとずっと下って170mまで標高を下げ、110km走ったところで午後4時。あと30分で日が暮れてしまう・・・。雨が降る可能性があるので、中にテントを張れる建物を探していたらいいのがあった。建築中の4階建ての建物の2階にテントを張った。

夜は『ハートブレイク・カフェ』という本を読了。ビリー・レッツという作家の2作目で、アメリカの片田舎のハイウェイ沿いにあるカフェを舞台に人間模様が展開される。離婚・家庭崩壊、人種差別、児童虐待などをテーマに盛りこんだいかにもアメリカらしい小説でなかなか面白かった。1作目は『ビート・オブ・ハート』という作品だそうだ。機会があれば読んでみよう。

明日はポンペイ、次はナポリとメジャーどころが続く。
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