シルクロードの星：2004年12月7日（火）

シルクロード日記：ギリシャ

5月


	天　　候：曇り		最高高度：60m
	最高気温：18度		終点高度：2m
	最低気温：10度		終点緯度：38.14.72
	走行距離：96.8km		終点経度：21.44.11
	走行時間：5時間57分		宿泊：フェリー内
	終着地　：パトラ		宿泊代　：--

2004年12月7日（火）


	列車はあまり活躍していない		今はアドリア海で活躍する日本船

昨夜は誰も来なかった。早めに起きたので海辺を散歩したが誰にも会わなかった。ギリシア人の半分はアテネに住んでいて、田舎でテントを張っても滅多に人に会わないと聞いたが本当かもしれない。朝コーヒーを飲もうと思ったがガソリンバーナーがつかず断念。ガソリンはやはりハイオクじゃないとダメなのだろうか。

ギリシア西岸のパトラスまで、ここからあと90kmくらいだが逆風がきつくて苦しい。ずっと一般道を走り、町がちょこちょことありビーチ沿いにはホテルが並んでいたりする。スーパーも時おり見かけるがツァオのおすすめでDlAにばかり入った。このスーパーは上海にもあるらしい。たしかに安い。イスタンブールの宿の近くにもあって散々行ったっけ。ここで買い出しして食事というパターンがすでに確立した感がある。

逆風が続くし昨日に比べてかなりアップダウンがきついががんばった。道は時々狭くなるが中央アジアなどと比べて車の運転が優しいので走りやすい。ツァオは12000kmを4ヶ月で走っただけのことはあって脚力があり、それに引っ張られた感じ。私よりずっと多くの荷物を積んでおり自転車も中国製の重たいやつできついと思うのだが、私のほうが遅れがちだ。今回が初めての海外旅行だが、それ以前に中国国内を8000km走ったという。大したものだと思う。

4時にパトラに到着し、まずはフェリーチケットの手配。こちらはシエスタ（昼寝）のために2時から5時まで店を閉めてしまうのが普通なのだが、運よく開いている（起きている）店を発見し、ブリンディシまでの切符を購入した。バーリまでの切符のほうが高かった。どさくさで私もユース割引してもらいデッキクラスが一人36ユーロ。そして食料の買いだしへ。なんと今日3回目のDlAだ。イタリアはギリシャよりさらに高いからこれでもかというくらいたくさんまとめ買いした。

乗船に際してはEU圏内なので税関・パスポートチェックはなく、全く緊張感がなかった。お約束どおり、船は遅れて出航した。船内に「押す」などの日本語の表示あり分かったのだが船は日本の中古品だった。中央のバーの大きな壁に「石狩川」という詩が書いてあった。北海道近辺で活躍していたのだろう。日本は自動車とバイクだけじゃなく船も評判がよい。客はがらがらでラウンジを悠々と使ってくつろぎ、夜は床に寝袋を敷いて寝た。