シルクロード日記:イタリア
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天 候:雨
最高高度:391m
最高気温:--度
終点高度:370m
最低気温:--度
終点緯度:40.39.73
走行距離:10.3km
終点経度:16.36.20
走行時間:52分
宿泊:B SASSI HOSEL
終着地 :Matera
宿泊代 :15ユーロ
2004年12月10日(金)
廃墟の窓から
マテラの旧市街。圧巻
雨はやまなかった。それどころか一晩中降って夜には雷鳴がとどろいていた。部屋の中に雨が降りこんだ上に雨漏りが激しかったので浸水して荷物が濡れてしまった。しかも昨日チューブ交換した前輪がパンクしていた。何でだろう。前回このチューブでパンクした後修理していなかった気がする。というわけで今回は通算パンク回数にカウントせず。ほとんど浸水していない隣の部屋に移ってチューブ交換。ああ面倒くさい。
外は雨だがマテラまであと10kmなので走ることにした。坂を下って丘を上ってマテラへ。ここに限らずイタリアの町は丘の上にあることが多い。町に着いたらツーリストインフォを探すのがヨーロッパの基本。標識が分かりにくいためたどり着くまでにずいぶん時間がかかった。係のおじいさんはとても親切で最安のホテルを教えてもらった。日本語のガイド本があったが中国語はなくツァオは不満そうだった。それにしても日本人、とくに女性はイタリアが好きだなあと思う。こんなところにも日本語のガイド本があるなんて。
最安のホステルサッシへ。サッシとは穴居のことを指す。マテラには旧市街と新市街があり、さらにその郊外には穴居が広がる。穴居は中世にアナトリア(今のトルコ)から逃げてきた修道士たちが残していったものが起源で、トルコのカッパドキアを思い起こさせる。その旧市街にホステルサッシはありドミトリーが16ユーロだ。中国仕込みのツァオの粘りで15ユーロにはなったがそれでも2000円以上する。ヨーロッパ恐るべし。16ベッド(!!)の部屋には他にイタリア人カップルと男性1人がいた。ツァオは不満で明日は別のホテルへ移ることにした。
雨の中歩いて旧市街観光へ。急斜面に石造りの建物が密集していて石畳を歩くと趣き深い。古い教会をいくつかまわりながら歩き、夜は三脚を使って街を撮影。そして読書。イスタンブールに沈没したおかげで寝る前に本を読む習慣が確立した。