シルクロード日記:トルコ
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 天  候:晴れ  最高高度:--m
最高気温:--度 終点高度:--m
最低気温:--度 終点緯度:--.--.--
走行距離:11.2km 終点経度:--.--.--
走行時間:51分 宿泊:フェリー内
終着地 :ヒオス島散策 宿泊代 :--
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2004年12月3日(金)
マックス(仏)、ギターを積んで走る  マーク(米)、親日家  エリック(米)、とても陽気
マックス(仏)、ギターを積んで走る マーク(米)、親日家 エリック(米)、とても陽気
言われたとおり8時半にErturk Tourizmへ行くとオフィスの前に人だかりができていた。みんな同じ船でヒオス島へ行く人達でその場でチケットを購入していた。やはり当日でも買えるようだ。オフィス前から港まではセルビス(送迎のミニバス)が出ていて自転車で食らいついていき5分で税関に着いた。船は小さめだったが頑張って1台だけトラックを乗せていた。それに手間取ったこともあって1時間以上遅れて船は出発した。

ヒオス島まではたった15キロしか離れていないのであっという間にヒオス島へ着いた。港といっても桟橋があるだけで船を降りたら歩いて道路を渡り自分で税関&イミグレの建物に進む仕組みで、中央アジアやカフカスに比べると何ともいえず緩い。町の標識や行き交う人々を見ていると「ヨーロッパ的」ではなく 、ついに本当のヨーロッパに来たのだと感慨にふけってしまう。トルコはEUに入りたいようだが実感からいえば丸っきりアジアだった。

入国スタンプを押す際に係官にEUには3ケ月しか滞在できないと言われた。税関では荷物はノーチェックだった。建物を出るとすぐにピレウスゆきフェリーの切符を購入。22時発だからしばらく時間がある。まだ正午にもなっていない。さてどうやって時間を潰そうか。

近くのビーチでパスタをつくり地中海を見ながら昼食。その時ふと思ったが5年前にギリシャからトルコへと渡った時は今回とは別のルートだったかもしれない。いかん、ボケが進んできた。腹を満たしたら昼寝。のどかといえば聞こえはよいが退屈だ。そのうち昼寝も飽きて島内を自転車で散策し、ユーロスパーを発見したりした。このスーパーは3年前にヨーロッパを走った時もよく見かけた。なつかしい。散歩を終えてビーチでかぼちゃの種を食べているとフランス人サイクリストのマックスに発見された。

マックスはアメリカ人二人組と一緒にまわっているが、元々はフランス人三人で走っておりトルコのイズミルで合流するという。そう、マックスは私が一昨日チェシメの手前で会ったベンジャミンの仲間だった。アメリカ人のマークとエリックはアイルランドのダブリンからスタートしたという。驚いたことに3人ともトレーラーを自転車に連結して走っていた。マックスはとくに荷物が多くフル装備に加えてトレーラーにバックパックを載せて、さらにその上にギターをくくりつけてある。重すぎる。トレーラーはボブというアメリカ人が作った「B.O.B.」というやつだった。ネットで注文できるらしい。さて退屈から一転してにぎやかになり、3人の夕食に混ぜてもらった。さっきのビーチで自炊したのだが、シェフはフランス人、ステーキだってただ焼くだけじゃなくきちんとソースを作る。めちゃくちゃうまかった。

旅の話は尽きないがフェリーの時間が迫り、3人とはお別れしてフェリー乗り場へ。すでに桟橋に人だかりができていた。自転車とバイクは最後に乗るので私が乗船した時にはもう床は占領されていて、最上階にやっとスペースを見つけた。ギリシャの船でデッキクラスを買うと船内の床で寝ることになる。とてもじゃないがデッキでは一晩過ごせない。ということで床は乗客で埋め尽くされる。老若男女を問わず皆が床に寝転がるのだ。私の隣で寝転がっていたのはフランスから来たという肌の黒い男性で、アフガニスタンの友人がフェリーから海に飛びこんでトルコの警察につかまり3ヶ月間拘留され、トルコまで迎えに行ったのだという・・・。
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