シルクロード横断 〜 俺の顔
   


 テレビニュースで現地特派員が中継するのを見ると、現地人と区別がつかず、この人って日本人?みたいな風貌の人がいたりします。旅人の場合も現地の人に顔が似てくるものです。もちろん顔の輪郭は変わらないのでしょうが、現地で散髪したり、ヒゲをのばしたり(剃らなかったりというべきか)、現地で買った服を着たりしているうちに変貌を遂げます。
 旅を通じて私がどのように変わっていったか、とくとご覧あれ。ちなみに当時の私は29歳でした。



 
 


 


 


 


 


 


 
西安威陽空港に到着。ここから変貌が始まる。 シルクロード起点の記念像の前で。 実用第一で麦わら帽子を購入。強風には不向き。 ヒゲが少しのびている程度でまだキレイ。 見事なメガネ焼け。ヘルメット着用。 解放軍上がりの床屋に「トウ小平カット」にされる。







汚い宿しかなく身なりが汚れてきた。 目を疑う一枚。迫力十分。 連日の下痢でやせてきた。笑顔も力がない。 現地で買ったTシャツを着て中国人になる。 ああどんどんやせていく。 4000mに達した瞬間。マジでしんどい。







日差しが強いのでこの格好に。 この笑顔はモンゴロイド系ですな。 写真を頼んだ欧米人に臭くて嫌がられる。 前回に懲りてウイグル人に散髪を頼む。 キルギスに入った頃には完全に中国人化。 ウォッカの飲み過ぎ。目がすわってる。







中国人らしさが抜けてきた。 だんだん国籍不詳になっていく。 スーツを着ても医者には見えず。 日焼け対策のおかげで黒さに歯止めがかかる。 ただの変な日本人になる。 都会には全くなじめず。







沈没生活で迫力をなくす。 再び走り出し復活してきた。 最後は日本人に戻りひと安心。 ミロのヴィーナスと。    

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