中欧自転車旅行 中編
   


ブルノ → ブラチスラヴァ → バラトン湖
2001年4月

 ブルノからようやくツーリング再開となるわけですが、走り出す前にまずは本屋で地図を買いました。ヨーロッパでは自転車ツーリング用の地図が手に入るので助かります。日本では『ツーリングマップル』を愛用していますが、あれはバイク用です。サイクリング用があるなんてうらやましいですね。1ページの大きさが自転車のフロントバッグに載せるとちょうど良いサイズで、キャンプ場、宿、レストランなどのポイントが距離と共に記載されていて、めちゃくちゃ便利です。ブルノをあとにした我々はブラチスラヴァ(スロヴァキアの首都)を目指し、途中で国境を無事に通過しました。プラハでスロヴァキアのビザをとるのにかなり苦労しましたが、国境ではほぼノーチェック。ブラチスラヴァからはドナウ川に出て、川沿いのサイクリングロードを追い風に乗って超快適に走りぬけ、そして陸路国境からハンガリーへ。海のないこの国ではバラトン湖が一大リゾートなのですが、まだ4月なので寒くて別荘もみんな閉鎖されてゴーストタウンみたいでした。



 

 

<チェコ>
1993年スロヴァキアと分かれてチェコ共和国となった。プラハは有名観光地となっていて、観光客で溢れかえっている。田舎は素朴な人柄だが、東洋人に慣れていないのでちょっと素っ気無い。
<スロヴァキア>
首都ブラチスラヴァはウィーンからすぐ。シーズンにはドナウ川を船が運航している。チェコよりも貧しく、チェコへの労働者の流入が社会問題化しているようだった。しかし、なぜか道路はチェコよりもよい。
<ハンガリー>
世界史に登場するマジャール帝国の民がモンゴルに追われてヨーロッパへやってきた。だからアジアとヨーロッパの混血で、名前も日本人のように姓のあとに名がくる。蒙古斑もあるらしい。
<クロアチア>
首都ザグレブでサッカー選手ボバンの経営するレストランに行ったら、キングカズのサインと写真が飾ってあった。ザグレブにしか滞在せず。
<スロヴェニア>
礼儀正しい人が多いが、警官は無礼。昭和天皇も訪問・滞在したというボヒニ湖がある。首都はリュブリャナ。

後編では装備を紹介します!

   
ブラチスラヴァの標識。ここで曲がればウィーンに行ける。スロヴァキア、オーストリア、ハンガリーの国境三角地帯。ドナウ川が境界線をつくる。
朝食のバイキングでゲットした材料で昼ご飯用のサンドイッチを作った。ホテルの人に怒られた。
ホテルのおばちゃんの怨念が吹雪を呼び、昼食中の我々に襲いかかる。朝は晴れていたのに。
あまりに寒いのでどうしてよいかわからなくなり、写真を撮ってみた。
すぐにドナウ川に出られるはずだったが、大型車を避けて裏道に入るととんでもない風景が。人影なし。
しかし、コンパスを頼りにドナウ川を目指しついに川沿いの土手に至る。宙をみつめ、しばし感慨にふける後輩。
後ろに広がるのはドナウ川。ここまで来るのに苦労したけど、ここからは追い風に乗って、車のない川辺の舗装路を高速サイクリング。
スロヴァキア-ハンガリー国境。ハンガリーのことを「マジャール」という。ルーツをたどればアジアとヨーロッパの混血だ。世界史で習った?
標識に斜線が引いてあるのはPerという町が「ここで終わり」という意味。斜線がなければ「ここから始まり」となる。
私は車の排気ガスが大嫌いでよく裏道に入って失敗します。この道を進もうとして高良に猛反対されました。
 
ハンガリーの田舎の村にはこういう食堂がだいたいあります。おじさんたちが昼間から飲んで騒いでいました。

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